Opera 9.5 Alpha 1の更新履歴完全版
既に次のテスト版及びOpera 9.5 Beta 1がリリースされており、以下の情報、特に既知の情報の項は古びています 。なお、次のテスト版については2007年9月21日時点のKestrel で、ベータ版についてはOpera 9.5ベータ1 にて取り上げています。
このエントリーはsnapshot.opera.com にて公開されているOpera 9.5 Alpha 1のWindows版 、Mac版 、Unix版 の更新履歴を一つにまとめ、日本語に翻訳したものです。これは非公式な邦訳 ですから、正確性を期す場合には必ず先に挙げた原典を参照してください。また、誤訳を発見されましたらご連絡いただけると幸いです。
Build (Windows): 9500
Build (Mac): 4404
Build (Unix): 1567
リリース日: 2007年9月4日
リリースノート
これはOperaのアルファ版です。適切なバックアップを行ったコンピュータ上でご利用ください。また、以前のバージョンのOperaへの上書きインストールは行わないでください。
このリリースでは、ニュースフィードを含むOpera Mailにて、新しい保存形式と索引形式を使用しています。既存のプロファイルからメールディレクトリをコピーした場合、すべてのアカウントのメッセージを新たな形式に変換して索引の再構築を行うよう促されます。変換処理を開始した後に、以前のバージョンのOperaへダウングレードすることはできません。
既知の問題
POP サーバの掃除は無効化されており、「サーバー上にメッセージを残す」オプションが無効である場合にも、サーバに存在するメッセージは削除されません。
[Bug 274975] スマイリー画像は機能しません。
[Bug 280261] フィルタからのメッセージ削除はできません。
[Bug 277681] 順序付きリストが順序無しリストとして表示される場合があります。
[Bug 279302] 場合によって行の折り返しが正常に機能しません。これは過度に長い文字列の行と水平方向のスクロールバーによって引き起こされ、たびたびWikipedia で見受けられます。
[Bug 280678] たびたび誤った拡張子でファイルが保存されます。
[Bug 213115] キューに入ったメールは、手動での送信操作の代わりに、次のメールチェックの際に送信されます。
[Bug 281550] 外部ソースビューアの設定は機能しません。
(補註: 公式には挙げられていませんが、検索欄に日本語を入力する際に一定条件を満たすとOperaが異常終了するというバグが存在します。)
Windows版固有の問題
現在KestrelはWindows 95Bで起動しません。
Mac版固有の問題
起動時にフリーズする問題に悩まされ続けているテスターがいくらかいます。
[Bug 184894] OS XネイティブのUI 要素をスキンで使用できません。
[Bug 280763] Flashコンテンツの上でメニューが機能しなくなるWebサイトがいくらかあります。
[Bug 280536] 詳細設定を終了した時にOperaがフリーズする場合があります。
Unix版固有の問題
Linuxのstatic「.1」版は使用できません。2.95の代わりにgcc 4でコンパイルした「.10」を使用してください。とても古いディストーションでは動作しませんが、これは「.1」と同じように動作します。(補註: Linux版Operaのビルドの差異についてはwhich is which? が参考になるでしょう。)
[Bug 278770] 64ビット版OperaではGMail が機能しません。
Opera 9.23からの変更内容
表示とスクリプト
描画エンジン
多数の安定性の問題を修正しました。
メモリリークが発生していた箇所を多数修正しました。
手に余るほどのパフォーマンス改善を至る所で図りました。
CSS 3 のoverflow-x
とoverflow-y
プロパティに対応しました。
CSS 3 のtext-shadow
プロパティに対応しました。
CSS 3 のセレクタ に対応しました。(補註: ただしAnneが自分のブログにも書いている 通り、今回のAlpha版は::selection
未実装です。)
CSS 3 のoutline-offset
プロパティに対応しました。
CSS 3 のbackground-size
プロパティに対応しました(-o-background-size
カスタムプロパティによってアクセス可能です)。
CSS 3 の色キーワードcurrentColor
に対応しました。
CSS 2.1 の値white-space: pre-line
に対応しました。
:-o-prefocus
疑似クラスに対応しました。これは空間ナビゲーションによって到達したフォーム要素を表すことを可能にします。
-o-language-string(n)
カスタムプロパティをサポートしました。これはユーザスタイルシートや内部で利用されるスタイルシートにて、文字列のローカライズを可能にします。
-o-table-baseline
カスタムプロパティに対応しました。これを利用すると、インラインテーブルの行の決定が表の基線として利用されます。このプロパティの値は整数かinherit
です。テーブルの行を参照する整数が表の基線として利用されます。-1は表の最後の行を参照します。また、負の値は下からの行数によって参照します。整数値が0であるとき、表の下側マージンは表の基線として扱われます。初期値は1です。このプロパティはインラインテーブルにのみ適用されます。
option
要素のlabel
属性に対応しました。
テーブルレイアウトのアルゴリズムを大幅に改善しました。
収縮包装のアルゴリズムを大きく改良しました。
CSS のoutline
プロパティを大幅に改善しました。
td
やth
要素のようにdisplay: table-cell
のスタイルが指定された要素に対するmin-width
及びmax-width
プロパティに対応しました。
フォーム要素のために縦位置の処理を改善しました。
acronym
要素へfont-variant: small-caps
を利用しなくなりました。
border-width
プロパティへパーセント値で幅を指定できなくなりました。
後方互換モードのクラスセレクタにて数字から始まるクラス名への対応を取りやめました。
後方互換モードもrowspan=0
に対応しました。
:lang()
セレクタが完全な文字列に正確に一致していなかった問題を修正しました。
@import
と@media
、@namespace
、@page
の@規則への対応を改善しました。
::first-line
のコンテクストへbackground-attachment
プロパティが適用されなかった問題を修正しました。
nobr
タグのエラー処理を修正しました。
height: inherit
の指定された要素が高さの算出値に継承されない問題を修正しました。
hr
要素のcolor
属性に対応しました。
<li">
という記述によってTV.com のレイアウトが崩れる問題を修正しました。
tabindex
属性の処理を更新しました。tabindex
に正の値が指定されているいかなる要素へもtab キーによって到達することができます。tabindex
に負の値が指定されている要素へは決してtab キーによって到達できません。(補註: これはWAI-ARIA に含まれている項目の一つです。)
BlogLines.com のスクロールバーの問題を修正しました。
フォームの複数選択要素の標準サイズを適度な大きさにしました。
大きな小数値を持ったem値が近い整数値に丸め込まれる問題を修正しました。
Dell.com の内容が切り詰められたりクリックできないリンクが生じる問題を修正するため、inline-table
とinline-block
要素のoverflow
プロパティに対応しました。
大きさを変えるまで、特定のMHTML ファイルの内容が表示されない問題を修正しました。
DOM を通じてtd
要素の幅を縮めたときに再描画される問題を修正しました。
col
やcolgroup
以外の要素の値としてdisplay: table-column
やtable-column-group
に対応しました。
文字サイズをパーセント値で指定したときの丸め誤差を修正しました。
WordPressのWebサイトで生じていた、フロートされた要素中のリンクがクリックできなくなる問題を修正しました。
表のセル内にあるブロックの高さをパーセント値で指定していた際に生じていた問題を修正しました。
XML 文書のタイトルの改行に関する問題を解消しました。(補註: これに起因して履歴ファイルが破損するというバグがあったようですがおそらく解消されていることでしょう。)
type=image
の指定されたinput
要素の背景を変更できるようにしました。
border-spacing
プロパティが使われておりかつ分離ボーダーモデルが利用されているtable
要素への誤ったパディングの使用による問題を修正しました。
caption
要素へ負のマージンを指定したとき遠く離れて表示される問題を修正しました。たとえばWachovia.com では右の彼方に表示されていました。
インラインフレームと同様、フレームセットでの文字エンコードをフレーム内の文書へ継承するようになりました。
HTML 5 の実体参照である™
を™
の別名として追加しました。
メディアクエリが動的になりました。ページロード時に限らず、ウィンドウサイズの変更によってメディアクエリも更新されます。
YouTube の動画を全画面表示したときの問題を修正しました。
Gmail のメール作成エリアの選択に関する問題を修正しました。
CSS セレクタやDOM で利用するため、HTML 属性の初期値を保持するようにしました。
JavaScriptとDOM
ECMAscriptエンジンをより柔軟で省メモリに書き換えました。
JavaScript 1.5のGettersとSetters に対応しました。(補註: 同解説文書については日本語版 もMDC が公式に提供しています。)
DOM 3 CoreのNode.isSameNode
メソッドに対応しました。
DOM 3 CoreのText.wholeText
属性とText.replaceWholeText
メソッドに対応しました
Googleのページで利用されているDOM 3 CoreのNode.compareDocumentPosition
メソッドに対応しました。
Microsoft XML DOM のNode.selectNodes
とNode.selectSingleNode
メソッドに対応しました。
Googleのページで利用されているGecko DOM のRange.comparePoint
メソッドに対応しました。
HTML 5 の{Document,Element}.getElementsByClassName
メソッドに対応しました。
HTML 5 のNavigator.onLine
属性とWindow.{online,offline}
イベントに対応しました。
HTML 5 のCanvas.getImageData
と、ImageData
インタフェースを用いたImageData
オブジェクトの作成を含むCanvas.putImageData
メソッドに対応しました。
HTML 5 のCanvas.transform
とCanvas.setTransform
、Canvas.isPointInPath
メソッドに対応しました。
HTML 5 のElement.tabindex
属性とElement.{blur,focus}
メソッドに対応しました。
クロスブラウザ対応のため、SVG とXHTML を除いたすべてのXML 文書に利用されるMicrosoftの XMLDocument
クラスに対応しました。DOM 3 Load and SaveのDocument.async
属性とDocument.load
メソッドはDocument
クラスで動作しなくなりました。
JavaScriptによる直接の空間ナビゲーションのためのdocument.moveFocus{left,right,up,down}
メソッドに対応しました。
marquee
要素のstart
とstop
メソッドに対応しました。
execCommand 属性にイタリック体を利用したとき、i
タグの代わりにem
タグを挿入するようになりました。
DOM を通じてtextarea
要素の文字サイズを変更したときの問題を修正しました。
Gmail で生じていた、textarea
要素へ改行しない空白文字(補註:
のこと) を挿入する際の問題を修正しました。
LSLoadEvent.filter
属性を正しい名前LSLoadEvent.input
へ改めました。
スクリプトのイベント処理が完了する前に、何らかの効果を持っているマウスイベントに関する様々なバグを修正しました。これにはキャンセルされたmousedown
がフォーカスを移動していた問題や、mousedown
イベントを引き金としたblur
及びfocus
イベントがmousedown
イベントよりむしろ前に処理されてしまう問題などの修正が含まれます。
Document.all
コレクションを利用している場合にscript
とstyle
要素中のテキストノードの表示を取りやめました。
display:none
の指定された画像のためにonload
イベントを引き起こすようになりました。
canvas
が固定されておりかつ実際に機能する関数の更新が修正されたとき、2dgame
コンテクストを固定するcanvas
が更新できない問題を修正しました。
Apple.com のCoverFlowのデモで問題を引き起こしていた、Document.length
が無効化されました。
HTMLSelectElement
コレクションからtext
属性を削除しました。
クロスブラウザの互換性を保つため、Date.getYear()
が1900年未満や1999年超の場合でも完全な年を返すようになりました。これはJS の仕様に反する動作です。(補註: 旧バージョンのために公開されていた情報としてナレッジベースからJavaScript getYear() in Opera not returning the full year を引いておきます。)
jQuery で問題を引き起こしていた、IE との互換性を保つための、Document.getElementById
にてname
とid
属性を同じに扱うという処理を取りやめました。
Window
オブジェクトとDocument
オブジェクトのイベントが共有されなくなりました。
他ブラウザとの一貫性に欠けている動作であった、範囲外の日付が指定されたDate
メソッドが現在の日付を返す問題を修正しました。
テキストが32KB を超えるときもただ一つのテキストノードが作成されるようになりました。
button
要素のtype
属性を変更したときの問題を修正しました。
textarea
要素にscrollTop
属性を設定するとスクロールできなくなる問題を修正しました。
Document.activeElement
をより一貫して機能するようにいくつかの修正を行いました。
HTML 文書中のxml
タグにdocumentElement
属性を与えました。
XMLHttpRequest
がHTML のbase
要素に従ってURL を解決するようになりました。
Gmail のキーボードナビゲーションに関する問題を解決するため、Event.keyCode
は英数字キーだけでなく句読点キーのキーコードも返すようになりました。
html
とbody
の両方同時にscrollTop
が機能していたことによって生じていた、theaa.com の地図表示に関する問題を修正しました。
Novell GroupWise での問題を解決するため、Document.body.{clientHeight,clientWidth}
とDocument.documentElement.{clientHeight,clientWidth}
はStrict モード(補註: 標準準拠モードのことと思われる) で正しい値を返すようになりました。
イベントの捕捉がよりクロスブラウザ互換性の高いものになりました。window
へアタッチされたload
イベントやtarget
に対するイベントは捕捉されなくなりました。文書の中からload
イベントを捕捉する必要がある場合、document
オブジェクトへリスナをアタッチしてください。(補註: 2006年10月に投稿されたHallvordによるOperaのイベント捕捉に関する記事 も参照するとおもしろい。)
del.icio.us での編集時に問題を引き起こしていた、DOM を通じて作成されたinput
要素のtype
属性を変更すると値が失われる問題を修正しました。
SVG
SVG Tiny 1.2 の一部に対応しました。(補註: W3C のテストケース にて実装状況が他と比べられています。)
img
要素やbackground-image
、list-style-image
といったCSS プロパティでSVG が利用できるようになりました。
SVG の外部参照に対応しました。
リッチテキストの入力
リッチテキストエディタでの改行及び改段落は次のように行います。Enter でブロック区切りを挿入し、新たな段落を始めることができます。また、Shift+Enter でbr
を挿入し、改行することができます。
挿入された要素及び削除された要素の処理を改善しました。
その他
SVG やDOM 、WML 、Web Forms 2.0、XPath、XSLT の実装における多くの矛盾や仕様違反を修正しました。
Unicodeの付録であるUAX #14 Line Breaking Properties とUAX #29 Text Boundaries に対応しました。
XSLT のdocument()
関数が呼ばれない場合に処理エラーが発生していた問題を修正しました。
Opera Mailを含むテキスト入力やフォーム要素のRTL サポート(補註: 右から左へ記述する言語の交ぜ書き) が使用可能になりました。
JavaのHttpURLConnection
オブジェクトがgetHeaderField
とgetHeaderFieldKey
に対応しない問題を修正しました。
警告される証明書もインストールできるようになりました。
サーバが送信するExpiryヘッダ(補註: おそらくExpiresヘッダの誤り) に常に従うようになりました。
ユーザインタフェース
Opera Link。ブックマークやパーソナルバー、スピードダイヤルのデータをmy.opera.comによって同期できるようになりました。メニューの「ファイル > Synchronize with My Opera menu」オプションへアクセスしてください。同期には、最も最近のスピードダイヤルのデータが常に利用されます。
アドレスバーへ文字を入力したときに表示される、アドレスバーのドロップダウン表示のデザインを以下のように改めました。
前回訪問したページからの引用を含めました。
視覚デザインを改善しました。
人気(補註: Operaが訪問履歴から算出している値でCtrl+Shift+H で開く履歴ウィンドウから確認できる) によって整列するようになりました。
ローカルのファイル名に補完が機能するようになりました。
ステータスバーが再びデフォルトで有効化され、いくつかのUI 要素はビューバーからステータスバーへ移されました。
ビューバーを削除しました。
ダウンロードダイアログを簡易にしました。
「ウィンドウ > 閉じたページ」メニューやゴミ箱に、閉じられたウィンドウも表示されるようになりました。
Webページのコンテキストメニューとダウンロードパネル及びダウンロードのページに、「Open with」機能が追加されました。
コンテンツのブロック機能を改善しました。
サイトごとにコンテンツのブロックを行うか否か設定できるようになりました。
ページに関する詳細設定のダイアログがいくつかのブロックするパスをよく変更する問題を修正しました。
ページに関する詳細設定のダイアログで項目をダブルクリックすると、それが編集できるようになりました。
ページに関する詳細設定のダイアログには、そのページでブロックされるコンテンツに関係するものだけが表示されるようになりました。
ブロックされたCSS やJS ファイルもページに関する詳細設定のダイアログに表示されるようになりました。
証明書の警告ダイアログのデザインを改めました。
スピードダイヤルに元に戻す機能を追加しました。
ウィンドウパネルにクイック検索を追加しました。
サムネイル画像の描画品質を改善しました。
ユーザインタフェースに散在する楕円の利用を改善しました。
タブ切り替え中のダイアログ(Ctrl/Option+Tab )に表示されるサムネイル画像は一つになりました。
例外であるパーソナルバー及びopera:buttons(補註: ツールバーなどに配置されるボタンのこと。Webサイトなどでそれを公開する際にopera:buttonsという書式を用いる) を除いて、リンクやfaviconは任意のツールバーへドラッグできなくなりました。Shift を押すか、「ツール > 外観の設定」ダイアログを開き、ドラッグを有効化してください。
リサイザでサイズを変更したとき画面サイズが適切に変化しない問題を修正しました。
ウィンドウパネルからも非アクティブなタブを正しく閉じることができるようになりました。
ページバーが下に置かれているときにタブが上下逆さに表示される問題を修正しました。
ツールバーのファイルが熱心に生成される問題を修正しました。
スタートアップダイアログを閉じると、スタートアップの動作を中止するようになりました。
ブックマークのニックネームに複数の単語が使われたときの問題を修正しました。
言語ファイルを変更すると詳細設定が閉じてしまう問題を修正しました。
鍵のかかったアイコンをクリックすることで、タブの固定を切り替えることができるようになりました。
認証管理がフォームの送信を妨げなくなり、ログイン情報を保存する前にログインの成否を確認することが可能になりました。
再び開いたときでもエラーコンソールが一掃されない問題を修正しました。
一度無効化するとスクロールバーのスタイルが削除される問題を修正しました。
一行の入力欄でもスペルチェックが機能するようになりました。
Webアーカイブ形式での保存が標準となり、保存形式の選択は記憶されるようになりました。
メニューの文字の言い分のタイトルを切り替えるようになりました。
アクティブなタブが存在しないとき、ノートのドラッグで生じていた問題を修正しました。
カスタマイズ
dialog.iniのカスケードができるようになりました。
設定ファイルに遅延機能を追加しました。書式はdelay, X
で、X
はミリ秒単位です。指定された時間が過ぎるまで、文字列で定義されたアクションの後に非同期的な遅延を行います。
スキンの[Cycler Button Skin]セクションが正しく動作するようになりました。
ツールバーの状態に.miniを追加しました。これを指定するとボタンとパディングが80%の大きさに縮小されます。標準ではステータスバーに利用されています。
一貫性を保つために、いくつかのファイルを「defaults」プロファイルのサブディレクトリへ移動しました。
UserJSにPluginInitialized
イベントを追加しました。
アクセシビリティ
キーボードショートカットの大幅なリファクタリングを実施しました 。
実験的にスクリーンリーダへ対応しました。
空間ナビゲーションを改善しました。
履歴間を移動したときにもナビゲーションによって選択された要素を元に戻すようになりました。
空間ナビゲーションやCtrl/Cmd+Up/Down 、インライン検索などといったすべてのキーボード操作の手段は同じ原理に基づいて機能するようになりました。これによってインライン検索の後に空間ナビゲーションを使うなどといったことができるようになります。
履歴操作の時に、Tab キーによるフォーム要素を発見する操作を行うと現在のページを超えてしまう問題を修正しました。
Fitts' Law を支持し、ウィンドウを最大化したときにスクロールバーが画面の端に接するようになりました。
Ctrl/Cmd+Shift を用いたキーボードショートカットは、バックグラウンドのタブで開く以外にも使われるようになりました。
メールとニュース
バックエンド
パフォーマンスが向上しました。メモリ使用量の削減、ディスクアクセスの減少、新しいメール及びニュースフィードの確認時に固まる現象の解消を含みます。
特に複数クライアントでメールを取得する際について、IMAP の信頼性が向上しました。
「サーバー上にメッセージを残す」を利用しているとき、ゴミ箱を空にするとPOP3 のメッセージが恒久的にサーバから削除されるようになりました。この機能は当該アカウントのaccounts.iniに「Permanent delete=0」を設定することで無効化できます。
スタートアップダイアログが閉じられてから、接続が初期化されようになりました。
実験的にIMAP キーワードをサポートしました。迷惑メールに指定すると自動的に$Spamマークを付与し、既存のキーワードに対しては新しいフィルタを生成します。
Apple Mailから送信されたメールを含む、マルチパートのメールや添付ファイルの処理に関する問題をいくつか修正しました。
サーバ上で利用可能なニュースグループ一覧の更新に関する問題を修正しました。
IMAP 送信済みフォルダとして設定されたフォルダにあるメッセージも送信済ビューに表示されるようになりました。
最初の送信に失敗したメールが二度と送信されなくなる問題を修正しました。
ユーザインタフェース
新たな通知方法を実験しています。メッセージはそれぞれ通知を生成しますが、3通以上のメッセージを受信したときは1アカウントにつき1つの通知を表示します。
ステータス表示ペインをアカウントのアイコンに置き換えるなど、メールパネルの装いを新たにしました。
F5 キーを押すことで現在見ているビューの新着を確認するできるようになりました。これは新着ニュースフィードを手動で確認する際に役立ちます。
新規作成画面の「草稿として保存」ボタンを「草稿に捨てる」ボタンへ変更しました。草稿はメールの本文に文字を入力するとすぐに自動的に保存されます。
IMAP フォルダを適切に階層表示するようになりました。
メールパネルは入れ子になったフィルタやメールボックスを表示できるようになりました。
ニュースグループの購読時に、メッセージを何件取得するかユーザが指定できるようになりました。
メッセージスレッドの展開及び折りたたみは、件名の文字をクリックするのではなく、件名の前にあるスレッドの三角形をクリックすることで行われるようになりました。
受信したメッセージの文字エンコーディングを「表示 > エンコード」メニューの設定が上書きする問題を修正しました。
「INBOX」と名付けられたフィルタの編集及び削除ができない問題を修正しました。
マスターパスワードを利用することによって生じる多数の問題を修正しました。
メールパスワードを認証管理のパスワードデータベースに保存するようになりました。
ビューのスレッド切り替え時やスクロール時などの、一覧からのメッセージ選択の追尾を改善しました。
適切なスレッド化を妨げていた2~3の問題を修正しました。
multipart/alternativeなメッセージへ返信する際、常にtext/html部分を引用する問題を修正しました。
削除の要求があったときに、購読しているニュースフィードを正しく削除するようになりました。
フィルタ及び検索にメッセージ本文に基づいた検索を行うための選択肢を追加しました。
メッセージの空間ナビゲーションを改善しました。
メッセージへファイルを添付するためのショートカットCtrl/Cmd+S を追加しました。
インポート
NetscapeやEudora、Opera 5/6のインポートオプションがクロスプラットフォームで利用可能になりました。
Thunderbirdからメールをインポートしたときの問題を修正しました。
Outlook Expressのインポート機能による多数の問題を修正しました。
インポートしたメールによって作成されたアカウントからのメール送信に関する問題を修正しました。
チャット
すべてのチャンネルに働くのではなく、むしろプライベートメッセージに限って通知するようになりました。この機能は「詳細設定 > 詳細設定 > 通知」メニューで有効化できます。
その他
訪問済みページのコンテンツを検索するための新しい内部ページopera:historysearch が追加されました。
情報パネルのデザインを改めました。表示モードやダウンロード日時、Metaタグ、スタイルシートやJavaScriptファイルへのリンクなどが含まれるようになりました。
キャッシュファイルから拡張子を削除しました。
標準では無効化されていますが、タッチスクリーンを搭載した携帯端末のように、ページを「握って」スクロールする「Drag to scroll」 機能を追加しました。
mailtoリンクの処理に関して非常に多くの改善がなされました。
コンテキストメニューの「自動更新」によってページの自動更新設定を上書きできるようになりました。
ページやブックマークで誤ったfaviconが表示される問題を修正しました。
履歴間を移動するとき、自動リダイレクトの指定に沿ってリダイレクトされなくなりました。
ハードディスクが満杯のときの処理を改善しました。
Extended Validation証明書へ部分的に対応しました。まだユーザインタフェースは追加されていません。
Set-CookieヘッダのhttpOnly属性 に対応しました。
「Allow raising of windows」は標準で無効になりました。
plugin-ignore.iniによるプラグインの無効化に関する問題を修正しました。
libtorrentやμTorrentと互換性のあるBitTorrent peer exchangeプロトコルに対応しました。
ネットワークバッファの大きさ(opera:config#Performance|NetworkBufferSize )を32KB から128KB へ増やしました。
EUC-JP code set 3及びISO-2022-JPのJIS X 0212(補註: JIS の補助漢字 ) に対応しました。
ISO-2022-JPのJIS-Roman出力に対応しました。(補註: ASCIIのバックスラッシュを円記号に、チルダをオーバーラインに置き換えた文字集合)
ISO-2022-JP-1を自動検出できるようになりました。(補註: ISO-2022-JPに補助漢字を拡張した文字集合)
言語コードとして知られているzh-SGとzh-MO及び、中国語の異体として国コードSG(補註: シンガポール) とMO(補註: マカオ) を追加しました。
Windows固有の更新箇所
.xhtmlと.mht、.svg、.torrentファイルをOperaと関連付けるようになりました。
OperaへのURL ショートカットの関連付けを取りやめました。
ページ中央ではなくクリックした場所に自動スクロールのアイコンが現れるようになりました。
Windows 2000、XPもしくはVistaにて「コントロールパネル > 画面 > デザイン > 効果 > メニューの下に影を表示する」を有効にしたとき、下に影を表示するようになりました。
Windows XP及びVistaの、既定のプログラム設定ダイアログへの対応を改良しました。
Winsock 1の対応を取り去りました。
透過Gif画像を背景に利用したページをズームすると黒く表示される問題を修正しました。
Mac固有の更新箇所
スキンが新しいMacネイティブの磨かれた金属風になりました。
ダイアログ内のタブのスキンを改良しました。
標準のボタンが脈動するようになりました。
他のOS Xアプリケーションとより調和をとるために、初期状態で利用されるスキンへ様々な微調整を行いました。
ページ読み込み時にアニメーションするアイコンを追加しました。
Puma(補註: Mac OS X v10.1の愛称) への対応を取り去りました。
フォントと文字サイズの初期設定を改善しました。
より多くの文字を表示できるよう、フォントの処理を改良しました。
AppleScriptへの対応を追加しました。詳細は近々紹介します。
システム環境設定の「フルキーボードアクセス」設定を尊重するようになりました。
ズームしたときの画像描画品質が向上しました。
CSS のfont-weight
プロパティを正しく処理するようになりました。
Unix固有の更新箇所
64ビット版FreeBSD及びLinuxのビルドが使用できるようになりました。
Qtのネイティブスキンへ完全に対応し、Qt4 Linuxのビルドが使用できるようになりました。
SIGTERMもしくはXとの接続が途絶えたときでもきれいに終了動作が実行されるようになりました。
Tar書庫が、インストール後の構造に酷似した、新しいディレクトリ構造になりました。
Tar書庫からローカルに実行されたとき、設定を保持するディレクトリとして提示される初期値が./operaから./profile/になりました。
GTKのメインループを実装することによってFlash 9 Beta 2やmplayerプラグイン、その他GTKベースのプラグインへ仮の対応を行いました。
ファイルを開くことができるプログラムの検知を改善しました。