一週間ほど前にGran Paradiso 3 Alpha 3が出たので入れ替えた。いずれ標準機能になるであろう空間ナビゲーションを試してみたかったので自分でビルド。その過程を詳細にメモした……のですが、そのメモしたファイルが行方不明になってしまったという。専用のツールをダウンロードしてそれを使ったのだけれど、細かいことはもう忘れてしまった。
一応何も書かないのはアレなので雑感を走り書きしておく。Gran Paradiso 3だから、といった内容は、ない。強いて云えば最後に書き留めた.mozconfigくらいだろうか。
Operaユーザとして気になるのはキャッシュの読み込み速度。結論から言うと、ほぼ変わらない。何となくOperaの方がボタンを押してからの反応が良いような気はするが、たぶん気のせいだろう。
戻るや進むの速度でOperaが優位性を保っていた時代は過去のものになる。そしてはてブにはFirefoxはIEと違って戻るボタンを押すとすぐに戻るから良いとか云う主張が見受けられることになるのだろう。別に良いけど。
標準で無効とされているのも納得というレベルの実装だった。単純なページであれば十分利用価値が見いだせるが、ちょっと凝ったページだとソース順に移ってしまうこともあるし、時にはページ外にフォーカスが移動してしまう。実装されれば実に便利な機能であることをOperaで知っているだけに期待したい。
同様の機能を実現する拡張機能としてCrossFireがあり、こちらは十分実用的。どうせなら本家のソースにこれをマージしてしまえばいいのにと思うのだけれど、そうもいかないのだろう。
ただしキーバインドについてはOperaがFirefoxの実装を見習うべきだ。いや、見習うべきだった。Operaが現在空間ナビゲーションに割り当てているキーバインドはShift+方向キー。これはいつの日かページ内の文字列選択に利用されることになるだろう。そうなったときのユーザの混乱は容易に想像できる。Shift+Meta+方向キーが押しにくいのも事実だが、Shift+方向キーを選択すべきではなかったように思う。
縮小画像はきれいでした。時々表示がガクガクしますが、まぁそれはご愛敬といったところでしょう。推奨は非Cairoでしたし。僕の見た文書が古かったらしく、Cairoでないとビルドできないそうです。
最後にビルドに使った.mozconfigをそのまま書き残しておく。不要な記述が多数紛れている可能性が非常に高いため、この記述を再利用すべきではありません。
export NO_MFC=1
mk_add_options MOZ_OBJDIR=@TOPSRCDIR@/ff-opt-static
mk_add_options MOZ_CO_PROJECT=browser
ac_add_options --enable-application=browser
--disable-activex
--disable-activex-scripting
--disable-xpconnect-idispatch
--enable-accessibility
ac_add_options --enable-optimize="-O2 -T -march=pentium-m -arch:SSE2"
# ac_add_options --enable-optimize="-O2 -T -arch:SSE2"
ac_add_options --enable-default-toolkit=cairo-windows
ac_add_options --disable-debug
ac_add_options --enable-static
ac_add_options --disable-shared
ac_add_options --disable-tests
ac_add_options --disable-installer
ac_add_options --enable-extensions=default,spatialnavigation,xforms
ac_add_options --enable-single-profile
ac_add_options --enable-strip
ac_add_options --enable-strip-libs
ac_add_options --disable-composer
ac_add_options --disable-ldap
ac_add_options --disable-mailnews
ac_add_options --disable-pedantic
ac_add_options --disable-profilesharing
ac_add_options --enable-mathml
ac_add_options --enable-svg
ac_add_options --enable-svg-renderer=cairo
ac_add_options --enable-canvas
教えてくれたプロフェッショナルな方々に感謝。
xforms だったら一緒に schema-validation を追加
--enable-svg-renderer=cairo は使われていない
--disable-shared も今使われているのかなあ
--enable-glitz で OpenGL ってみるという線もありだったらしい
Makefile 書き直さないと駄目だったかも