ざざっと備忘録。イベント参加系だけで市販気分くらいためていたようで、自分自身驚き。
溜めすぎ注意。
先日第一回が行われたようですが、ごめんなさい、行きませんでした。プレ開催では比較的ブラウザ実装やバグの話が多く、自分の関心とは違うという印象を受けたのですが、第一回のプログラムを見るに、利用者・開発者に焦点を当てたのかもしれません。今後の運営や方向に期待しています。
データについても、処理についても、リソースがネットワークの先に移りゆく昨今、ようやく陽の目を浴びるんじゃないかなとかすかな期待を抱いているセマンティックウェブのイベント。学術色の強いイベント、否、面々でございました。分野によってはLinked Dataが既に使われている例もあるそうで、より期待が高まったのでした。
ブログを拝見する限り、お元気そうで何よりです。帰国される頃にはきっと角界も正常化しているに違いないと信じる今日この頃。
次にお会いするときは体調を万全にしたいと思ったのは言うまでも無し(謎無)。
Operaの創始者とCSSの提唱者の来日講演ながら、遅刻。
ホーコンの話で一番印象に残っているのは、印刷技術が長く続いているように、Webも500年続くという話。同様の例としては工業技術がある。産業革命から300年が経つ今も、進歩は止まっていない。仮に500年後、Webが続いているとしたら、そのWebというものはきっと、今定義されるWebよりもずっと広義のWebなのだろうと思う。きっと活字へあまりに依存した今のWebや、あるいは情報表現手法には、何らかの革新があると思う。
テッちゃんの話で一番気になったのはWebの進化の話。Web 2.0がクラウドで、Web 3.0が多様な端末同士のP2Pという未来。端末の多様化が更に進むという未来像には同意するし、それらが相互に通信する世界が訪れることにも同意。でも、P2Pではないと思う。端末が多様化するということは、すなわち低性能の端末や使い物にならない回線の端末も現れる、あるいは残り続けるということ。ネットワークを介するとき、本当に端末間を直接つなぐことは皆無で、実際には何らかのネットワーク機器を介して通信することになる。ならば、高性能化しやすいネットワーク機器ないしサーバで性能の不足を補う必要が生じるだろうと思っている。P2Pでしか出来ないことって、僕は思い当たらない。本当の意味でのP2Pが実現できるネットワークは今のところ見えていないし、それはWeb 20.0位になるのではなかろうか。Opera UniteのモデルはP2Pと言いつつも、名前解決などのためにサーバの力を借りている。もしかすると、その辺で吸収することを視野に入れているのかもしれない。とか、そんなことを考えていた。
その後菊池さんの忙しいプレゼンテーションを拝聴し、TERRAZIと組長と3人で食事に行った。話のネタはTERRAZIののろけ話
ピザを知らずに寿司を企画するセンスには脱帽せざるを得ないわけですが、楽しめました。手巻き寿司マシーンとか、初めて見たしね。寿司を食べた後はMozilla 勉強会@東京 3rdの飲み会へ合流、Mozillaで予約したはずの飲み会なのに、3割強をOperaな人が占めるという素敵な状態を作り出しました。折角出会えるのなら、出会っておいた方がお得なのです。One Web, One Community.
さて、Operaのイベント中に、タブバーの話を聞いていたところ、無性に話したくなったので数分だけお話ししました。そういえばその話を全くWebに晒していなかったので書き連ねておこうかと思います。こんなエントリーのど真ん中に書いて何人が読むのか、はなはだ疑問ですが、まぁ自分の頭に残っているので問題はないのです。
話した内容は、表題の通り。昔は、Webブラウザでページを開き、情報を得ていた。でも、最近はWebブラウザでもアプリケーションを立ち上げるようになった。ユーザにとってはWebアプリケーションであるか、クライアントサイドアプリケーションであるかなんて、全く持ってどうでも良いことなのだから、意識させてはいけない。とか、そんな話。
ネットワーク事情を鑑みると、今しばらくクライアントサイドアプリケーションは残り続けるだろうと予想される。最終的には全てがWebアプリケーションになるかもしれないが、そこに至るまでには、過渡期が存在する。その過渡期は決して短くないと思われる。その、長い過渡期を乗り越えるためには、ブラウザ側かOS側かで、タスク切り替えを一元化する必要がある。昨今の流れとしてOS制作者とWebブラウザ制作者が一体になりつつある。であれば、より下のレイヤに位置するOS側でタスク切り替えを一元化する方が筋が良い。従って、Operaを含む各種Webブラウザは、OS側のタスク切り替えとの親和性を極限までに追求すべきだ、と思っているのです。たぶんそこまで突っ込んで話しては居ないんだけど、要するにそういうことです。
蛇足になるけれど、GoogleのChrome OSなんかは、過渡期をすっ飛ばそうとしている例。大多数はネットワークに接続されていない状態で使われなくなる、というのもまた事実だと思うので、そういうアプローチもアリなんだろうなと思う。ましてやGoogleはサーバ側に情報を集めたい会社だし。
Team Lab.の猪子さんが全てを持ってった感がありました。テンション上がるアクセシビリティデザインをかんがえよう
と思わされる程度にはテンションの重要性を感じさせられました。とかいう、重要だけど意味のない話はおいておくことにいたしましょう。
学術系の方と企業人の方がほぼ同数ということを大変意外に思うと同時に、それだけ悩み多き分野なのかと感じさせられた。インタラクションデザインの示す像は、どうやら今のところ人それぞれのようだった。便利さという共通の指針と捉えるのも一説、テンションの上がるデザインという主観的要素が強いものと捉えるのも一説。インタラクションデザインという語から連想する事柄の共通要素を見いだしたとき、新たな発見がありそうなのだけれど、今のところ僕には見いだせていない。いわんや、テンションの上がるアクセシビリティデザインも。
ちなみに当日はこんなことを考えていました。
楽しさは、誰しもが持っている感覚。そして閾値は様々。色々な表現があり得る。テンションの上がるアクセシビリティって、年齢や障害の有無に関係無く得られるものだと思う。究極のユニバーサルデザインかもしれない
楽しめることは、僕はインタラクティブデザインにおける、一つの価値だと思う。楽しみの提供は、誰に対してもできるものであって、それは結果的にユニバーサルデザインの要件を満たすと思う。そしてそれは、十分にアクセシブル足り得る。なんか、そんなことを考えてた。
そのほか、この日は割とまじめにぼやいてます。
前日に中学時代の面々で飲み会がありまして、徹夜明けのまま新幹線に乗車、一路大阪へ向かいました。大阪のスターバックスでおばちゃんが試飲しているのを見て度肝を抜かれるなどしながら、ちょっぴりお仕事しつつ昼ご飯へ。TERRAZI夫婦、斉藤さん、渡辺さんと共にうどん屋さんへ。今井本店。おいしかったです。
昼の部は、はてブとtogetterのタッグは凶悪という話に始まり、BLとはなんぞやみたいな話を経由し、こんなところには書けないアレでソレな話で盛り上がった気がします。オンステージ。
夜の部は料理をきちんと解説してくれるレベルの洒落たお店でお食事。その後マクドナルドで二次会。すごいね。マクドナルドですよ、マクドナルド。久しぶりに入りましたよ。
マクドナルドでのひとときを楽しんだ後、ホテルで一泊。足を伸ばせる風呂があって助かりました。
そんなこんなで、いざ京都。Twitterでおすすめを募ったところ数多くの場所をご紹介いただきました。ありがとう、ありがとう。今回は、京都から遠く、時間のあるときにしか行けなさそうな大原へ行ってきました。nobuさんのおすすめ。
有名どころは三千院。苔むす美しい日本庭園が楽しめます。ここも美しい。でも、その上にある、宝泉院の雰囲気がたまらんかった。正直、何があるでもないお寺なのですが、不思議と落ち着く。三千院を訪ねた際には、是非もうひとがんばりして宝泉院もどうぞ。田舎駅によくある来訪者のノートが設置されていまして、僕も一筆書いてきました。斜め読みした感じだと、どうやら新婚旅行の方が結構な割合を占めているようです。
3.5時間にわたる濃いネタの連打でございました。全体を通して、スマートフォン系の人はWebKitの多様性に頭を抱えていること、未だGecko人気は健在であること、の2点を強く感じた次第。WebKitはほんとどうにかしたい。
そんなわけで、おおむねこんな内容を喋らせていただきました。30分そこらで作ったヤマ無しオチ無しの発表資料はしれっと葬るつもりだったのですが、まぁ折角なので公開しておきます。
OSで何をやろうとしているか、どういう未来を実現しようとしているかを考えると、Webブラウザに搭載される次の非標準を想像できるかもしれないよ、とか、そんな話をしたかったのですが……如何せんみなさんすごすぎて、口頭での補足すら忘却していたような気がします。
大阪がBLだったのに対抗してか、東京はヘッドフォンだった模様。おいしい地元のお店で料理を堪能させていただきました。
各国の言語や方言の発音の話をしたのが強烈に印象に残っています。とてもgdgdした感じで素敵でした。