数少ないWindowsの利点が消えた

知らぬ間にMicrosoftは日本語音声合成エンジンの無償配布を停止していたようだ。別途お金をかけることなく日本語音声を喋らせることができるというのは素晴らしい取り組みだと思っていたのだが。

昔は無料で音声合成エンジンを配布していた。これを導入することで日本語を読み上げさせることができた。すごく聞き取りにくい音声だったけれど、常用するわけでもないので十分だった。その名残はAdobeのFAQなどに残っている。かつては無料で提供していた。この事実に間違いはなさそうだ。

この前買ったOffice 2007になら付いているだろうと、初めてWordを起動してみた。しばらく音声の項目を探すも、見あたらない。再び検索のお世話になってみると、音声機能もまた、Office 2007から削除されてしまったようだ。Vistaのチュートリアルを見るとWindows Vista は日本語のスピーチ エンジンを標準搭載していませんとあり、無償提供に関する情報は載っていない。おそらく提供されていないのだろう。

そりゃぁ、本当に使いたい人は買うだろう。必要な人は買うだろう。でも、こういった最低限のアクセス性すら維持されなかったというのは実に悲しいことだと思う。

それでも日本語を喋らせたい人はがんばって探せば見つかります。リンク切れになっているのはウェブページのみで、ダウンロードファイル自体はまだ参照可能状態にあるようです。一応、入手可能。

本当はWindowsとNVDA使えば無料で日本語音声読み上げブラウジングできるよ、と書きたかったのだけれど。さすがに入手がグレーっぽいので控えておきます。Office 2003以前をお持ちの方はNVDA日本語化プロジェクトを参照しつつ導入すれば日本語で読み上げさせることができますので試されると良いのではないでしょうか。……と、このくらいにしか書けなくなってしまっている現実が悲しい。

どうやら参照先の拡張子が変更されただけで、以下のページから取得可能のようです。とりあえずWindows XPの利点は残されていたようで、安心です。

この文書の諸情報

この文書の永続的URI
http://kuruman.org/diary/2007/10/29/remove-japanese-voice-synthesis-from-windows
公開日時
2007年10月29日 午後10時38分35秒
最終更新日時
2008年6月29日 午後7時41分42秒
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