軽量ノートパソコンを購入する際に留意すべき事柄

常用するラップトップがLet'snote R3からLOOX P70Rに変わってそこそこの時間が経ちました。どちらも古びた型ではありますが、これから挙げる点は後継機にも多少言えることかと思われます。ラップトップパソコンを選ぶ際の選択の一助になれば幸いです。

なお、タイトルの通り軽量ノートを持ち運んで使うユーザが主な対象となっています。フルサイズノートなどではまた違う話になるでしょう。その辺りはまぁ、適当に。

重量バランス

私が使ったことのあるLet'snote RとLOOX Pはどちらも1kgを切る1スピンドル機ですが、決定的に異なる点があります。それは重量バランス。各々の機種を横から眺めれば一目瞭然ですが、Let'snoteは重心が画面ヒンジ部にあります。軽量ノートを購入すると片手でパソコンを持ち歩きたい衝動に駆られることでしょう。この様なとき私はコンピュータの一番手前の角を持つのですが、てこの原理でLet'snoteは重く感じられます。もちろんLOOXの奥行きが小さい事も多少は影響しているでしょうけれど。

気軽に使おうと考えるのであれば重量バランスは重要なポイントです。ただし重量バランスの悪いパソコンのキーボードは傾斜しており大抵の場合打ちやすく感じられます。このあたりの話は後ほど。

キーボードの使い心地

Let'snoteとそれ以外の多くの機種には天と地の差があります。圧倒的にLet'snoteのキーボードの方は打ちやすい。これは多くの人が共通に感じることでしょう。

Let'snoteの場合特にキーサイズの面で他を凌駕しているように感じます。この2点についてもう少し詳しく私見を述べておきます。

傾斜しているキーボード

先にも簡単に書いたとおり、重量バランスを犠牲にしているパソコンのキーボードは大抵傾斜しています。これによって、利用する際に手首へかかる負担を小さくしているのです。これは軽量ラップトップパソコンを単体で常用するのであれば重要なポイントとなるでしょう。

しかしながら軽量ノートについているキーボードはそもそもキーピッチが狭く打ちにくいものです。これを常用するのは得策ではありません。多少打ちやすくとも、キーピッチの問題はどうにもなりません。

また、傾斜しているキーボードは確かに机上では使いやすいですが、膝上では必ずしも使いやすいと限らない点も頭の片隅においておくべきでしょう。実際に店頭で片手に持ってタイプしてみるとわかるかもしれません。自分が実際に使う場所を具体的にイメージしておくことが必要です。

利用頻度の考慮されたキーサイズ

これに関してはLet'snoteに軍配が上がります。Let'snoteのキー配列には癖があるため、人を選ぶかもしれません。しかしLet'snoteからLOOXユーザになり最初に感じた事がキーボードの小ささであったことを付け加えておきましょう。少なくとも広いCapsLockキーは無駄以外の何者でもありません。

タブレットは素晴らしい

Let'snote RとLOOX Pの大きな違いはタブレットPCであるか否かでしょう。タブレットPCとそうでない機種で悩んでいるのならば、迷わずタブレットPCを選択すべきです。

マウスを持ち運ぶ必要がなくなります。これが最も大きい。普段からほとんどの操作をキーボードで行う人でも時にはマウスが欲しくなる事があります。少なくとも私にはありました。しかしタブレットPCを使うようになってから、その欲求は全くなくなったのです。マウスを使いたくなったらそのまま画面を叩けばよいのですから。私はマウス操作をキーにもバインドしていますが、タブレットPCになってからというものそれらの利用頻度はがくりと下がりました。

絵を描く等の目的があるのならば別ですが、マウスの代替として使うのならば感圧式が良いでしょう。むしろ感圧式でなくてはならないと言えます。結局ペンを用意するのでは代替になりません。最近では電磁誘導方式とのハイブリット型もあるようですから、絵描きの人はハイブリット型が良いでしょう。ただし小さなラップトップパソコンへのハイブリット型タブレット搭載は今のところ無いような気がします。

Windows Vistaではタブレット機能が標準搭載されました。これによってタブレットPCが増えることを切に望みます。

青色LEDは目障り

LOOX Pの電源ランプには青色LEDが利用されています。これが眩しい。私は青色LEDがあまり好きではありません。少なくとも普段の視界に入るところに青色LEDは存在して欲しくないと考えています。視線が向いてしまうのです。青色LEDの話については2005年に公開されたHotwired Japanの記事に詳しく書いてありますので興味のある方はあわせて読むと良いでしょう。この記事が公開された後にも続々と青色LEDの製品が増えていることが残念でなりません。近未来的に見えて評判がよい、ということなのでしょうか。

LOOX Pを購入する際価格に惹かれた部分が大きかったため、青色LEDである点はあまり気にしませんでした。が、青色LEDは失敗だったと言えます。やはり気になって仕方がありません。ただしLOOX Pの選択に後悔はありません。青色LEDの問題より遙かに大きな利点をタブレットが与えてくれましたから。

Let'snote R3FとLOOX P70Rに特化した話

これ以降の内容は私が実際に使った2機種に関する感想です。既に現行機では改善されている可能性があります。

無線LAN周り

その他インタフェース

拡張性

私の場合

外出時に多くのタイプを行うことが想定される場合、キーボードを外付けしています。行き着く先にある場合はそれをつなぎ、無い場合は手元のキーボードを持ってゆきます。幸いHHKBは小さいため、持ち歩いてもそれほどかさばりません。

Let'snote RかLOOX Pを選べと言われれば、迷わずLOOXと答えるでしょう。タブレットPCの虜になっていますから。

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公開日時
2007年2月17日 午後5時30分13秒
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