pomera雑感

僕の周りの皆々様はSafari 4の公開ベータ版にご執心のようだが気にしない。pomeraが手元に届いてから一月が経った。ある程度出尽くしてはいるが、ある程度簡潔に雑感を書き留めておこうと思う。順不同。思いついたときにちょくちょく書き足す。

しっかりとした造り
普段安物ばかり買っているからかもしれないが金属や硬質プラスチックの使用箇所が多く感じる。可動部が簡単に壊れないように設計されているような印象を受ける。
軽快な動作
変換などの基本操作は機敏。ストレスはない。
起動速度はそこそこ
コールドスタートには1秒どころか2秒もかかる。キーボードを閉じると自動的に電源が切れる仕様のため少々い辛い。
一定時間放置した際に機能するオートパワーオフからの復帰は1キー。画面が消えているときには、入力前に何か1打鍵するだけで復帰する。常にこの状態で持ち歩きたいところ。
電源キーの配置
電源キーを押しながらキーボードを開くことができるのであれば起動速度の問題をあまり気にせずにすむのかもしれないが、そうでもない。
重くて分厚い
もちろんUMPCよりはずっと小さいが、分厚いし、重い。特におよそ400gもある重さは気になる。これはペッドボトル飲料一本分に相当する。残念ながら気軽に上着のポケットに入れるような使い方は難しい。
電池ケースのロックは面倒
pomeraは電池が抜けないよう細心の注意を払い……過ぎている。直列に入れる電池は十分強いバネに挟まれており、外れにくい蓋でカバーされている。その上スライドロックまで付いており、ロックされていない状態では起動しない。面倒。急いでいるときにロックされていないだけで電源が切れたときのむなしさといったら、ない。
適度に固いキータッチ
ある程度固いキーボードを好む僕には良いタッチ感
縦に圧縮されたキーボード
ミニノート愛好者である僕でさえも縦が狭いと感じるキーボード。横幅はあるが縦幅は詰まっているので注意が必要。どの程度詰まっているかというと、一般的なキーボードの3段分の縦幅にに数字キーまで含めた4段が収まっている。これを見て僕は仮名打ちしたくなった。今、練習している。
行間設定が中途半端
行間設定は未確定文字列に対して有効でない。これは惜しい。
禁則処理
行頭に句読点や促音がきたり、中途半端に英単語が折り返されることがないように禁則処理がなされる。小さな事だけれどこういった配慮は読みやすさを向上し、うれしい。
ショートカットキーの不統一
文字列移動などについては仮名漢字変換中でないときもショートカットキーが有効なら良いのになと感じる。というか混乱する。
電池の減り
データ維持にも電池を要するためか、思っていたより減りが早い。コンセントは要らないし、電池は小さく気にならないとはいえ、意外ではあった。
語彙は貧弱
WindowsやMacで動作するATOKほどの語彙は持ち合わせていない。変換性能は良いが、ある程度の辞書登録が必要になる可能性がある。たとえばカタカナ語の長音記号周りなどは鬼門
辞書登録はWindows Mobile向けのATOKと互換。品詞の種類などは若干少ない。
自動学習
元の語彙は最小限だが、単語の自動学習は強力。大抵の語はと手作業で登録することなく学習してゆく。
誤変換を学習した場合、手作業で同じ語を登録した後で改めてその登録された辞書項目を削除することで誤変換の学習を削除できる。
日時の挿入
F2で時刻を挿入できるが、メモ帳と同じF5にしていないのは不思議。

メモだけできるツールという一言が琴線にふれた人は買うべきツール。他に何か機能はないのだろうかと考えた人は買うのを一度留まるべきツール。僕はpomeraを買ってからよほどの遠出でない限り、コンピュータを持ち歩かなくなった。メモはpomera。もう少し高度な作業はWindows Mobile端末。これで十分。

ちなみに僕は白を買った。白だと天板にホワイトボードマーカで直接書き込み、デジタルカメラで撮影なんていう荒技ができると読んだからだ。……と、そんな話は聞いているものの、未だ実際に書き込んでは居ない。

この文書の諸情報

この文書の永続的URI
http://kuruman.org/diary/2009/02/25/remarking-of-pomera
公開日時
2009年2月25日 午後4時38分50秒
最終更新日時
2009年2月25日 午後6時43分04秒
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