全体から検索するためのショートカットキーはCtrl-Eで覚えるべし

最近立て続けに検索窓をフォーカスするFirefoxのショートカットキーとしてCtrl-Kのみが紹介されているのを見かけますが、これだけを覚えると間違いなく損をします

より汎用的なショートカットはCtrl-Eであり、これはIE 7やOpera 9.5、Safari 3でも機能します。もちろんFirefoxでも利用可能です。このショートカットキーはかなり前から検索に関連づけられており、IE 6でこのキーを押すと、画面左側に検索領域が表示されます。しかし、Ctrl-Kは一部環境でしか利用することができません。

確かにCtrl-KはMozillaローカルな常識としては検索に関連づけられており、Thunderbirdでも実際に検索機能のために用いられています。しかし、わざわざローカルなショートカットばかり覚えるのは、どう考えても損でしょう。一般的に機能するCtrl-Eを広めていただきたい物です。

ちなみにMac環境で一般的に用いられているのはCmd-Shift-Fであったかと記憶していますCmd-Opt-Fです。手元にMac環境がありませんので確認できませんが、少なくともSafariはその様なショートカットキーを持っているはずです。(補註: なお、Windows版のSafariは、どこかのバージョンから検索ショートカットについて他ブラウザとの互換性が向上しており、Ctrl-ECtrl-Kを用意するようになったようです。)

しつこいようですが、もう一度。局所的な検索はCtrl-F全体からの検索はCtrl-Eです。Ctrl-K?なにそれ。

どうしても私にはCtrl-Kが、Ctrl-Tと同じ怪奇現象を引き起こすように思えてならないのです。デジャブを感じます。私にはCtrl-Kが検索の為に用いられることとなった理由について、まるで心当たりがありません。最近某ニュースサイトなどでもCtrl-Kが便利であると紹介されており、正直残念な思いとしか言いようがありません。どなたかCtrl-Kの経緯もしくは利用されている例をご存じの方が居られましたらご教授下さい。

PiroさんがCtrl-Lがロケーションバーだからその隣のKなんじゃないの?と、それらしい理由を提起してくれました。確かにそんな気もします。Ctrl-Z,X,C,Vと違い配置を近づける利点が決して大きくないだけに個人的にはそうであって欲しくないと思いますが、実際に開発者の思いつきによるのであれば十分あり得そうです。

いくつか揚げ足取りを見かけましたので補足しておきます。

まずOpera。これは先に明記しているようにOpera 9.5以降の話です。このエントリーはより広い範囲で利用可能なショートカットキーを紹介しているに過ぎず、現行の環境で使えるかどうかに焦点を当てていません。Ctrl-EはOpera 9.5における互換性向上の一環で追加されたショートカットに間違いありません。

また、このエントリーはそもそもWindows環境を対象に作成しているつもりで居りました。(補註: それを真似ている多くのLinux環境でも適用可能だろうとも思っていますが。)そもそも思想の異なるMac OS環境下で同じ事が言えるなんて思っていません。Safariの標準ショートカットに軽く触れれば十分だろうと判断したのですが、どうやら十分ではない方も居られたようですので補足いたします。Mac環境下ではCmd-Opt-Fが検索であると期待されます。なお、とあるエントリーでMozillaのソース中にある、主な環境下でのショートカットキーについてのコメントが引用されていました。それを見る限りFirefoxではCmd-Opt-Fを利用できないようです。

ついでに書いておくと、Webブラウザ以外を例に挙げては居ませんが、別にWebブラウザに限定した物言いのつもりはありません。より汎用的に表現するならば、Ctrl-Fで足りないときに用いられる検索ショートカットはCtrl-Eとでもなるでしょうか。それが必要とされるのはCtrl-Fが別の目的に用いられている場合と、このエントリーの表題である、よりグローバルな範囲に対する検索が欲せられる場合の2つが多い、というだけの話です。前者の例としてMicrosoft Outlookを挙げておきましょう。このソフトウェアではCtrl-Fを転送に、Ctrl-Eを検索に用いています。

この文書の諸情報

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http://kuruman.org/diary/2008/01/26/focus-to-search-form
公開日時
2008年1月26日 午後4時32分24秒
最終更新日時
2008年2月5日 午後9時05分42秒
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