インストールして、数時間と経たずに消してしまった人間がこのようなことを書くのもおこがましいが、書かずには居られなくなったので、ことの顛末をすべて書く。所詮は試用報告を書けるほどの長時間は使用していない上、メール送信までたどり着かなかった人間の戯言。まぁ言うなればネタとして解釈していただければ、と。
Operaにはメール機能がついている。昔ブラウザ用Operaとメーラー用Operaを分けた名残でメーラーは今もOpera。まぁこれはお気に入りの一つなのだけれど、OperaのメーラはIMAPアカウントの扱いにくせがある。
そこでIMAPサーバを管理するためだけに別のメーラーを使うという方針を試してみようかと思い始めた。実に無駄は大きいが、Operaのメーラーにはそれをするだけの価値があると思う。で、とりあえずShuriken2007を入れてみた、というわけ。
でも、上にも書いたとおり、僕には扱いきれませんでした。ツンツン過ぎです。
これは良いかもなぁ、と思う部分もあったんだ。洗脳されそうにもなったんだ。
一例を挙げてみるとこんな感じ。
見出しとか、もう斬新。でも、いいと思う。他にも独特の表現が使われている雰囲気が漂っており、常用してみたいという好奇心を刺激する。
ちなみにShurikenには見出しを検索するためのインタフェースが用意されている。これをみて、思わずShurikenは一太郎のテキストを適当に構造化する機能を使って本文を勝手に構造化し、そこから検索してくれるのか、すごい……などと一瞬感動してしまったのは内緒。
たとえばこんな機能があった。
一太郎ライクなファンクションメニューが常時表示されている点などもまぁ気になるのですが、そんなことを言ったって誰も分からんでしょう。
でも、僕には慣れるまで耐えることすらできなかった。Shuriken2007のこんなところが、あり得ない。
これが致命傷。あり得ない。
デスクトップ上にShurikenのウィンドウがあろうとなかろうとAlt+Tabでは開けない。意味が分からない。別に通知領域に引っ込むわけではなく、タスクバーには居すわっているのだからたちが悪い。
他のユーザに訊いてみたらきちんとAlt+Tabで表示されるとのこと。そりゃそうだよなとか思うけれど、釈然としないところがある。Alt+Tabって環境依存するものなの?Windowsアプリケーションの作法はてんで分からんので何とも言い難いけれど、事実自分の環境下だと表示されないんだよなぁ。今もう一度入れてみたけれどやはり表示されなかった。使ってみたいのだけれど、これでは……。Alt+Tabにバグがあるとか訊いたことないし。謎すぎ。
とりあえずサーバと同期をとってみる。ボタンを押すと画面下部に接続中の文字。……が、10分以上経っても状況が変わらない。意味が分からないので途中で中止させたら応答がありませんでしたと返してくれた。設定値が間違っていたため応答がなかったらしい。ひたすら待ち続けるShuriken。ちょっとかわいいけど、ふざけすぎ。
ちなみにこの中止方法が非常にわかりにくい。同期のためのボタンは表に出ているのに、中止のボタンはないのだもの。メニューバーのメールメニューの下とか、探さないから、普通。なんとなく中止しないで!って叫んでいるように思えてくる。
まぁガイドに従って利用すると設定値を確定した一度段階で接続を試行するので、普通このような状況には陥らないのかもしれない。個別の設定画面から何も見ず適当に変更した僕が悪かったのかもしれない。でも、ねぇ……。
メールヘッダの受信が終わるとプレビューに表示されるメールの本文を1つ取得に行くようです。しかし、待てども待てども帰ってこない。仕方ないのでタスクマネージャから強制終了ですよ。世話が焼けます。
異常終了後の起動時には前回、Shurikenが異常終了した可能性があります。メール一覧の修復を実行しますか?
と訊ねてくれる。そりゃぁ壊れているのなら修復してもらわねば困りますから、修復してもらう。するとShurikenはサーバからメッセージを拾ってくるよと教えてくれる。その旨を了承するとShurikenは再びメールヘッダ取得からやり直し始めた。これ、修復って言うんですか?とか、そんなことを考えるだけ愚かだった。また同じところで固まるんだもの。
さすがにこれ以上つきあいきれなくなったのでアンインストール。Shurikenは最期にこう言った。Shurikenのメンテナンスが終了しました
、と。
メンテナンス終了。最後にまで笑わせてくれるShurikenはやっぱかわいい。使いたかった。