純白のWiiにインターネットチャンネルを入れたよってな連絡を受けたので、即現場へ出向き暢気にWebブラウジングしてきました。Wiiに慣れていない人間の雑感をつらつらと書きますよ。テストするとか、評価するとかそういう認識の元にさわっているわけではありません。そしてWiiの機能とOperaの機能の分別なんて知りません。これ、重要。こういうのって原因がどうかじゃないんですよ。使いやすいか、使いにくいか。それだけなのですよ、ホントに。
起動が遅いという前評判を随分と聞いていたので、思っていたより起動時間は早いと感じました。確かに遅いとは思うけれど、まぁ許容範囲でしょう。今触れるお試し版は確かに低機能だけれども、実際その機能がカットされているとは考えにくいような気がしていて、きっと読み込むだけ読み込んで無効にしているのだろうなぁ、とそんな感じを受けます。実際どうかは知らないけれど。
インターネットチャンネルもといOperaが起動するとホームページが表示されます。簡単なヘルプがここに直接記載されているのは良いですね。悩まなくて済む。素晴らしい。
いきなりできることとして大きなボタンを3つ提示するという手法は悪くないような気がします。慣れたら億劫かもしれないけれど、家電としてはこれで良いのではないかと。
あぁ、ホームページの右上のOperaロゴが……青い。すごい違和感。
お試し版とだけあって、機能は相応に制限されています。その旨は起動時にも表示されますし、実際に物足りなさも感じますから間違いないでしょう。
特にインタフェースは最低限に絞っているみたい。十字キーやヌンチャクは全く使えないし。将来的にはヌンチャクジェスチャとかができるようになるのかもしれませんね。何らかのジェスチャは導入するでしょうが、その対象がWiiリモコンの加速度センサになる可能性は限りなくゼロに近くなったのではないかと思います。如何せん十字キー以外のボタンには全て機能が割り当てられてしまいましたし。ましてやジェスチャは本当に必要な機能ではなく、所詮ショートカットに過ぎない付加機能。コアなユーザだけが使うものになることでしょうし、そうならば標準添付のインタフェースでそれを提供するのはちょいともったいない。それでもWiiリモコンによるジェスチャの可能性を捨てないとするならばAとBを同時押ししながらジェスチャ、とかか。でも、Wiiの単純さとは対極にあるような気がして、採用されるとは思えない。他のボタンはジェスチャの為に使うには押しにくいし、まぁないでしょう。ヌンチャクでジェスチャを実装するとしたらZボタンとCボタンでジェスチャの種類を変えたりとかできるのかな。拡張であるヌンチャクはショートカットにしか使えないはずだし、期待が膨らむ。
一番お試し版であることを感じさせるのは画面下部に常時表示される5つのボタンでしょうね。この辺が正式版とお試し版の差異になるのでしょう。この位の差異がないとお試し版でいいや、となってしまうし。このままだとYouTubeとかGoogle Videoがアレですね、とか。Wiiのポインタで細かい操作を行うのは苦痛なので、これだけ大きいボタンだと操作しやすくて助かります。……それ故に一層文字の小ささを感じてしまうのだけれど。
しかし、スクロールは使いやすい。(トリガーのような場所にある)Bボタンを押しながらポインタ位置を見てスクロールするというのは中々快適。適当な場所にポインタを向けておけばBを押すだけで任意の画面幅をスクロールしてゆける。そして斜め方向にもスクロールできる。後者はMacを使わない人にとって新鮮なことでしょう。スクロールは素晴らしいと思います。はい。
まずは用語。ブックマークがお気に入りになってますね。アイコンがOperaのブックマークの証である星印なのに開くページのタイトルはお気に入り。これは何とも不思議な感覚です。
もう一つはズーム機能。IEのズーム機能のように、拡大鏡と同様の動作をする。これをOperaはIntelligent Zoomと名付けているらしい。でも、ズームした状態で再描画(?)するデスクトップ版Opera方式の再描画に近いズームの方が個人的には好きなもので。
どちらも多くの人が慣れ親しんだ方式に併せるという意図が感じられ異論はないのですが、個人的には残念に思います。こんなことを書くのだから十分にOperaOtakuと呼べるのかもしれません。
端的に言うならば、ちょっと前のデスクトップ版Operaのベータを彷彿とさせます。Wiiが応答しなくなることもしばしばあったし。特にmy.operaをSSRで描画したときログインフォームの下にあるRemember me
のチェックボックスが操作不能になるのはOperaとしても致命的だと思うのだけれど……。
そしてなんと言ってもローカライズが足りない。
フォントサイズの初期値が小さすぎて日本語は基本的に潰れる。拡大するかSSRにしないと読めたものではない。興味がある人たちは既に先人たちの撮ったキャプチャ画像を眺めて知っていることでしょうが、なんていうんだろう、WindowsにOsakaフォントを入れたらアンチエイリアスのせいでぼけぼけになってしまった様な感じの文字。……よくわからんな。拡大すれば綺麗な文字であることは判るのだけれど、文字サイズの設定が小さすぎて読めなくなっている。非常にもったいない。このサイトも表示させてみたけれど、やはり潰れてしまう。font-size:medium
なのに、それが読めないんじゃぁどうしようもない。
で、文字が読めないからSSRを多用するのだけれど、これが2ボタンに割り当てられているせいで面倒。1ボタンと押し間違ってお気に入り画面に遷移してしまう。現状ではお気に入りボタンよりSSR切り替えの方が多用するのでどうにも不便。まぁ最終的には文字サイズの調整が為されるでしょうから良いのでしょうが。
そして文字入力が謎。あのキーボードはきっとWiiの機能なのだろうけれど、配列が判らない。記号の配置は日本で一般的なJIS配列でも、英語圏で一般的なUS配列でもない。多分ベースはUS配列なのだろう、Shift+;で:になる。でも、Shift+2で出てくる文字は@ではなく\。はっきりいって訳がわからない。日本語の仮名入力も謎。50音順に仮名が並んでいるのは良いのだけれど、普通よく見るのは右上にあボタンがあると思うんだよなぁ。僕がマイノリティな環境に居るのかなぁ。
operaスキーム(?)のページを表示させてみた。こんな感じでopera:aboutだけ表示できる。
- バージョン
- 9.00
- Build
- 1309-9
- プラットフォーム
- Nintendo Wii
file:///にアクセスしたらホームページにジャンプした。
昨日書いたoperaスキームへのアンカーをOpera以外で無効化し、opera:configに対するアンカーの場合は文字列として挿入するスクリプトは判別をopera.window
に依存しているためOpera for Device系でもopera:configが使えると判定してしまう。WiiやDSでoperaスキームのあるサイトに来るような人はみんな分かり切った人だろうと思うけれど、何となく落ち着かない。よく考えたらOpera9未満もきちんと判定しないと使い勝手が悪い。案外難しいなぁと思った。これは今度改良しよう。
ところで折角テレビにつながって居るんだから、Stage6見たいですよね。YouTubeは画質がアレで目が疲れるし。……て、それは私だけですか、そうですか。
その後先人たちの報告を読んで、十字キーにも機能が割り当てられていることを知った。ポインタを外して十字キーを押すと空間ナビゲーション(デスクトップ版OperaではShift+方向キーに割り当てられている機能)として機能するらしい。ヘルプにも書いていない隠し機能じゃないか、これ。気付いた人偉いなぁと思うと同時にわかりにくいだろ、とも思う。