ET2006に行ってきた。自分の興味はフロントエンドであることを再確認した。撮影しようと思いカメラを持っていたのだけれど、撮影禁止で残念な思いをした。
そして思った。名刺重要。すっかり忘れてた。反省が生かされていない。
NetFrontの展示があったので見てきた。展示はNetFrontを組み込み、利用したUI。で、ブースにいた人と話をしてきた。多分アクセス社ではなく、アイティアクセス社の人。
Operaと比べた時NetFrontが優位になるのはどのような点か、と聞いてみたところ容量と速度であると教えてくれた。その人曰く平均的なSDKの容量としてOperaは12~3MB程度で在るのに対してNetFrontは4MBだ、とか。速度についてはx86で動くデスクトップ版Operaは高速だが、デバイスに乗ったOperaは必ずしも速くない。場合によってはOperaの方が高速だが、多くの場合NetFrontの方が1.2倍程度高速だ、と説明してくれた。
余裕があったらOpera MobileとNetFrontを同じ環境で動かして速度を比較するのも面白いかなぁ、とか思った。まぁあくまでも組み込みの話だし、PDAで比較しても参考程度にしかならないのだけれども。後日JavaScriptの実行速度を比較したところ、JavaScriptの実行速度はOperaに軍配が上がりました。
NetFrontのCSS実装はどうなんですか、と聞いたらブラウザ描画には線の描画とオブジェクト読み込みさえ在れば良くて、美しさはデバイスに依存する……とちょいと違う方向の話に流れた。美しい描画ができても重くては仕方がない、と盛んに言っていたから、速度を重要視しているみたい。まぁ全く持ってその通りだ。リッチなインタフェースのためにレスポンスが低下するのでは元も子もない。ウェブデザイナのためにもCSS実装はもう少し頑張って欲しいなぁ、と思うけれども……まぁ十分といえば十分、か。
Inspiriumブラウザのデモが行われていた。売りはAjaxによる非同期通信とRSSへの対応だそうで。OperaやNetFrontとの違いは何ですかと聞いたらAjax対応といわれた。
デバイスが一定周期でフィードを読み込んでそれを反映させて表示する、というRSSへの対応のデモが行われていた。読み込んでいたソースから一部を抜粋。
<description><![CDATA[
<TITLE>杏</TITLE>
<PRICE>100</PRICE>
<TIMESERVICE>ふがふがほげほげ</TIMESERVICE>
]]></description>
こんな感じの記述を含んだものを上手い具合に表組みに整形して、CDATAセクションの中に含まれる任意に作成される情報を元に絞り込みも可能なインタフェースを提供するそうで。なぜ独自の名前空間を定義するのではなくRSSフォーマットを用いたのかという疑問が浮かぶ。頑張れ富士通。
同じくInspiriumの音声合成技術のデモもあって、これはすごかった。最初合成だと気付かなかったほど。ここ1,2年で急激に進歩したのだとか。音声ブラウズ環境は近いうちに新境地を迎えるのかもしれない、と感じた。
展示はSDKのデモ、DSブラウザ等Opera for Deviceの実機、各種資料等。寂しいかな特筆事項がないのはOperaを十分に知っているからだろう。
Operaを知らない人にもOperaが何を可能にするかを伝える感じの総合的なプレゼンテーションをやっていた。組込み技術展という場所柄、技術的、営業的なプレゼンテーションを実施する企業が多い中で、ブラウザそのものの機能から全体にわたって説明していたのが印象的でした。他(というか、具体的にはNMCSのプレゼンテーション)と比べて時間が長く、余裕があった為かもしれないけれど。
あ、抽選会でTシャツを戴きました。多分これは誕生日プレゼント。
組み込み技術は9歳から!というキャッチフレーズがあった。12歳のプログラマがブラウザを作ったなんて話もあるし、低年齢化は著しい。小学校でプログラミングをも教えるべきだ、なんて言われるようになるのだろうか。いや、プログラミングそのものの敷居が低くなる方が先か。