私的willcom 03カスタマイズ
willcomのスマートフォンW-ZERO3シリーズの4代目、willcom 03に私が施しているカスタマイズの覚え書きです。
フォーマット
- 充電池の蓋を取り外し、15秒程度待つ
- 充電池脇にあるフルリセットスイッチを押す
- Fn+F+Powerを2~3秒程度押す
- 画面の指示に従う
フォーマット後、まずはオンラインサインアップ。 設定完了後は現在の設定画面の下部にあるPOPアカウントのIDとパスワードをメモしておく。 オンラインサインアップが完了すると再起動の後、シャープの用意した初期化処理が始まる。
デフォルトで搭載されているアプリケーションのうち必要なものをインストール。 僕の場合はこんな感じ。
- カラーコードリーダ (公式サイトからリンクを辿る)
- デ辞蔵辞書ファイル各種 (同梱されていたCDから)
ドライバ
microSDHCカードを利用するためのドライバとして SDHC.777 を導入する。 sdhc_v2.rarで検索するとそこら中に同じものが見つかるけれど、僕の知る限り一番の大元はロシアの掲示板。
.NET環境
出先でふと面白いアプリケーションを見つけたとき即座に試せるよう、 .NET 3.5 Compact Framework を導入しておく。 もっとも、標準搭載の.NET 2.0でたいがい動く。
ちなみにVSを入れているなら C:\Program Files\Microsoft.NET\SDK\CompactFramework\v3.5\WindowsCE\NETCFv35.wm.armv4i.cab
を引っ張ってきた方が早い。
ファイラ
まずはファイラとしてWindowsMobileの部屋から GSFinder+ for W-ZERO3 を導入する。 これがなくては下手をするとろくにアプリケーションの導入すら出来ない。
gsGetFile-i をWindowsCE FreeWareで公開されている FileDialogChanger と共に導入すると、Windows Mobile標準のエクスプローラを多少ましにすることができる。 せっかくなので同梱版を入れておくと便利。
圧縮ファイルを解凍するためにMTodaさんによる修正が施された unzip.dllとunlha.dll を導入する。
ここまでで標準のエクスプローラにはご退場願うことにして、これから使い込むことになるGSFinderを自分好みにカスタマイズ。 ツールバーとアドレスバーを非表示にして、フォルダ表示とステータスバーだけを表示させる。 野暮ったいアイコン表示からハイレゾ一覧表示に設定し一覧性を向上。 オプション設定で以下のポイントを変更。 ファイルの関連づけはアプリケーションをすべて入れ終えた後に。
- 隠しファイルも表示させる
- 拡張子を表示する
- ショートカットの名前は冗長にしない
- 解凍時にフォルダを自動生成
- 書庫をGSFinderで開く
タスク管理
標準でタスクマネージャを搭載するようになったため無しでも何とかなるけれど、切り替えがかなり億劫なため入れた方が操作しやすい。 WkTASK がお気に入り。 同時にスタイラス操作に向いたランチャ、 WkTASK Launcher もインストールされる。
ただし、willcom 03ではロックキー周りで不具合が生じているため注意が必要。 対処法は次の通り。
- 標準搭載のロック機能をあきらめてKeyLockSuspenderを使う
- WkTASKが固まったり画面がおかしくなることを承知でそのまま使う
- 画面切り替えや電源キーを押すことで戻ってくる
私はそもそも KeyLockSuspender の方が融通が利いて良い感じのため、これを導入している。
設定
WkTASKにはデフォルトに加え次のような設定をしている。
- タスク選択時に幅を調整する
- アクティブタスクは固有設定を無視して表示
- 画面左からの位置を50、右からの位置を270に
- バッファを減らしてメモり消費を抑える
キーフック
常駐型のキーカスタマイズアプリケーションとして SortInchKey を導入。 これを他のキーフックを行うアプリケーションとかぶせるため、 multikeyhook を導入。m ultikeyhook.cplをWindowsフォルダへ移動することで設定画面に項目が追加される。
また、ちょっとした動作を実現するために AppClose を、実際に割り当てるキーコードを確認するために PQz_CHECK を導入。
設定
次のように設定する。
コード | 同時コード | スキャンコード | 画面向き | アクティブアプリ条件 | 押し | リピート | 離し | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Action | キーダウン: Action | キーアップ: Action | ZERO3Action代替 | |||||
Moji | キーダウン: Alt | キーアップ: Alt | 文字キーをとりあえずAltにして潰す |
リモート
SSHクライアントとして PocketPuTTY日本語対応版 を導入。 [es]の場合は別バージョンを導入する必要があるようだけれど、自分の使うサーバに関しては元のバージョンで不具合無く動いている。
ランチャ
起動履歴に基づいた並び替えやアプリケーション名のインクリメンタルサーチによる絞り込みなど他には見られない独特の機能を有したランチャ、 KTPocketLaunch2 を導入。
ホームメニューを別のアプリケーションに変更するため、すまーつ工房から HomeMenuEdit (MortScript) を導入。
エディタ
テキストファイルを開くたびにWordが起動するのは大変ストレスフルなため、テキストエディタは必須。 個人的には PocketHpte がお気に入り。 なべしんのソフト工房にて公開されている。 インクリメンタルサーチが便利なのでこれを使っている。
ビューア
画像ビューアとしてpieqさんの作成されている PicPie を導入。 拡大や縮小の操作がしゃれている。
ふと流されたニコニコ動画のURIにもなるべく早く反応するできるように……という建前で NicoNavi for WM を導入。 短い動画ならPHS回線でもダウンロードする気になる。 ローカルのPocket IEでflvファイルを再生させるためにHTMLファイルを生成する小さなアプリケーション NicoFlvHelper も併せて導入。
ネットラジオを受信するために PocketLadio を導入。
プレーヤ
音楽再生のためにGreenSoftwareで公開されている GSPlayer と各種プラグインを導入。
動画再生のために TCPMP 0.72 RC1 と、YouTube、ニコニコ動画、WMV形式へ対応させるプラグインを導入。
設定
GSPlayerとシステム音量を非連動にし、すべての音声ファイルをこれに関連づけ。
TCPMPのオプションからビデオをインテルXScaleで再生するように設定。 また、XScaleのハードウェアズームを使用するように設定。
同期
時刻の同期を取るために HttpAdjustClock を導入。 導入しなくてもActiveSyncで同期を取る際にも時刻の同期がはかられるため、それほど重要ではない。
設定
HttpAdjustClockは確認せずに終了するように設定して保存。
Today画面
まずTodayに表示される不在着信などといったW-ZERO3特有の情報をコンパクトにまとめるため、 todayCompact を導入。
続いて仕事と予定を一覧表示するためにそれぞれNEO業務日誌にて公開されている NegiTodayToDo 2006 と NegiTodayAgenda 2006 を導入。
最後にToday画面からWeb検索できるよう、 QuicToday を導入。
設定
Todayには次の項目を表示するように設定。
- 時計
- W+Info
- QuicToday
- todayCompact
- NegiTodayAgenda
- NegiTodayToDo
todayCompactからメーラーを呼び出せるように、Outlookメールは常時表示させる。 また、標準のW-ZERO3メールは使用しないので、未読数表示はOutlookのものを表示するように設定しておく。
チャット
PHSの低速回線で通話できないのが何とももどかしいが、一応 Skype 2.2 for Windows Mobile を導入。
IRCクライアントとして EbIRC を導入。 軽快に動作する。 カスタム版を使っていた時期もあったけれど、結局元の鞘に戻った。
メール
シャープ謹製のW-ZERO3メールは外部サーバを処理させると恐ろしく時間がかかるので却下し、 HDMobiMail for WM を導入。 未読数としてカウントしないフォルダの作成機能が案外重宝する。 併せて配布元ページからopensslのDLLを導入する。
仕上げとして、todayCompactのメールをクリックしたときにきちんとHDMobiMailが起動するように、HDMobiMailLoader.exeをwindowsフォルダのtmail.exeに上書きする。
続いてHDMobiMailに自動受信させるため、 ttmail を導入。 W-ZERO3メールの自動受信を解除し、サンプルディレクトリにあるHDMobiMail向け設定を流用し、スタートアップフォルダにつっこむ。
設定
willcomのメールサーバ設定は以下の通り。
設定対象 | 値 |
---|---|
ユーザIDとパスワード | オンラインサインアップを起動し、詳細設定、現在の設定確認にて確認できる |
POP3サーバ | pop3.pdx.ne.jp:110 |
POPの認証 | 非APOP、SSLも非対応 |
SMTPサーバ | smtp.pdx.ne.jp:25 |
SMTPの認証 | POP before SMTP、SSL非対応 |
todayCompactに未読数を表示させるため、通知設定のタブにある 未読数登録レジストリ の設定を 共通 する。 併せて好みの動作をするようにHDMobiMailを設定。
- 新着無しバルーン無し
- BG送信完了時には何も無し
- フォントサイズを9に
電話帳
シャープ謹製の電話帳アプリケーションはあまり使い勝手がよろしくないので QDz を導入。 QDz使用に際してはOutlookの連絡先を 起動時に 読み込むことに注意。 常駐を解除し、再度Outlookの連絡先を読み込ませたい場合などは右ソフトキーのメニューから終了する必要がある。
しかしながらQDzは編集画面にOutlook標準のものを使っており、それはそれで使いにくい。 そのため、編集用に Offisnail Contact を導入。 QDzと同程度の使い勝手が実現したらこちらに一本化したいところ。
設定
QDzからHDMobiMailを呼び出せるように、メールアプリケーションにHDMobiMailLoader.exeを指定し、それだけを使用するように設定。 ZERO3Actionを別途導入しているのでアクションボタンの利用に入っているチェックを外す。
Offisnail Contactにも以下の設定を行っておく。
- 機種をW-ZERO3[es]シリーズへ
- 電話・メール後にプログラムを終了する
- 変換中の文字で検索する
- メモアイコンを表示する
- HDMobiMailで送信できるよう、HDMobiMailLoaderを関連づける
予定表
スケジュール管理ソフトとして Offisnail Date を導入。 細かな配慮が行き届いていて使いやすい。
設定
Offisnail Dateは以下のように設定。
- 詳細設定画面はOffisnailDate専用のものを使う
- キー設定はW-ZERO3[es]シリーズ向けのものを使う
位置情報関連
まずは Googleマップ を導入。 www.google.co.jp/gmmへPocket Internet Explorerでアクセスすると入手できる。 続いて gmm_navi Auto を導入し、PHS位置情報をGoogleマップに投げられるようにする。
続いて撮影した写真に位置情報を付与するアプリケーション、 いまどこカメラ を導入。
あまり使う予定はないけれどWi-Fi電波から位置情報を取得するアプリケーション、 PlaceEngine を導入。 取得したログはクライアントログ変換を使用することでGPSデータに変換できる。
スクリーンキャプチャ
標準のスクリーンキャプチャ機能よりはまともにしたいので、 KTCapt を導入。 W-ZERO3だとFn+Shift+Cがトグルにされている。
レジストリ
レジストリの主要な部分をいじるためにSmart-PDA.netで公開されている Pocketの手 を導入。
細かいレジストリの調整を行うために TRE も導入しておく。
また、外字用フォントとして けーたい絵文字 を入手しておく。
設定
次の項目をPocketの手で変更する。
- アプリ設定
- 標準PIM
- 予定表をOfficenailDate6に
- 連絡先をQDzに
- 仕事をTask2に
- ソフトキー
- 左ソフトキーをKTPocketLaunch2に
- 右ソフトキーをEbIRCに
- 標準PIM
- フォント設定
- フォント
- フォントキャッシュサイズを2MBに
- クリアタイプ設定を表示
- 横画面でもクリアタイプを有効に
- フォント
- IE Mobile設定
- キャッシュ
- キャッシュ保存上限をすべて1024KBに
- キャッシュ
- ユーザインターフェイス設定
- タスクバー
- タスクバーに日付と時間を表示させる
- 日付フォーマット
- 短い形式の日付フォーマットを
MM/dd
に
- 短い形式の日付フォーマットを
- タスクバー
- 日本語環境設定
- フォント
- 外字ファイルとしてけーたい絵文字、EUDC.TTEを使用する
- フォント
- W-ZERO3設定
- ユーザインターフェイス
- すべての通知を設定できるようにチェックを入れる
- ユーザインターフェイス
- メニュー
- 起動時強制クリアタイプ有効
その他通信に関するソフト
電波状況表示
パケット通信中の電波状況を確認するために BareRF を導入。 これによってパケット通信中に電波状況表示が「PT」という嬉しくない表示に変わるのを防ぐことができる。
/stay`オプションを付けることで常駐し、常に電波状況を表示させるようにすることが出来る。
強制接続・強制切断
接続や切断を任意のタイミングで実現するために EasyDial を導入。
パケットカウンタ
willcomはパケットが定額課金のプランだとパケット数を知ることが出来ない。 簡易ながら知ることが出来れば面白いので パケ☆すた を導入。 そこそこのメモリを必要とする常駐アプリのため、メモリが必要なときは落としている。
回線の共有
DeleGateを使っていざという時にPHS回線を他の端末から無線で使用できるようにしておく。 伊勢的新常識で公開されている DeleGateLauncher を導入し、インストールしたフォルダにDeleGate/WindowsCEの必要ファイル、www.delegate.org/anonftp/DeleGateにある wince-dg.exe とwww.delegate.org/anonftp/DeleGate/alpha/bin-latest9にある dgcezlib1.dll を保存する。
無線LAN
fonのアクセスポイントへ簡単に接続するための Pocket Fon Connector を導入。 しかし、そもそもfonのアカウントを持っていないため、今のところ全く役立つ予定はない。
その他生活に密着したソフト
仕事管理
Windows Mobileの使いにくい仕事管理を多少でもまともにするため、 Task2 を導入。
電子蚊取り線香
入れておいて損はなさそうな 電子蚊取り線香 For WindowsMobile5 をVerusソフトウェア倉庫から入手、導入。
家計簿
家計簿をつけるための PoMo とそれを解析する PoMo Analyzer を導入。
天気
気象庁の防災気象情報へ簡単にアクセスするために WZero3DeAmedas を導入。
まだインストールしていないソフト
覚え書きはしておくもののまだインストールしていないソフトの一覧。
- FTPサーバアプリケーション、ftpサーバ for Windows CE
- FTPクライアントアプリケーション、SyncFTP
削除したソフト
WithATOK
WithATOKは、文字キーを押した際に巡回する入力文字種を制限するためのアプリケーション。 willcom 03に標準で搭載されているケータイShoinに対しても有効。
しかしながら反応が若干悪く、ハードウェア上に存在する半角/全角キーを使うように体を慣らした方が早く操作できそうであったため削除した。
EbIRC Custom
いっちゅうスタヂヲで公開されている EbIRC Custom は、EbIRCのカスタマイズ版。 チャンネル選択のためにタブを用意していたり、左ソフトキーの機能を入れ替えることが出来るようになっていたりと使い勝手は悪くない。 しかしながら接続時の動作がどうにも重かったり、スクロールバーを描画した後に再描画がないために裏側に文字が隠れてしまったりと、あまりよろしくない問題があるため削除した。
PowerstatusPlus
PowerstatusPlusを使うと、画面上部に電池残量とメモリ使用料をグラフ表示できる。 しかしながらWindows Mobile標準の画面構成を無視した全画面表示を行うアプリケーションなどとの相性があまり良くないため削除した。
ZERO3Action
ZERO3Actionはセンターボタンを一般的なWindows Mobileと同等にするアプリだが、より汎用的なSortInchKeyへまとめることにした。