まさか一月以上書かないことになるとは思っていなかったのですが、生きています。こんなイベントに行っていました。
……リストにしただけでも、溜めすぎです。いくらなんでも書かなさすぎです。実のところちょっとした理由はあったのですけれども、書いていないことに代わりありません。一応簡単な覚え書きとして、各々についても書き残すことにします。アウトプットがいかに脳内整理に有用かを身をもって学んだ数ヶ月間でした。
3月初頭に申し込みが始まり、3月26日に行われたイベントですから……3ヶ月くらい前ですね。よもや今更書くべきことはないのですが、Googleの可愛いホリデーロゴができるまで試行錯誤した過程を見せていただけたのは楽しかったです。
イベントの内容如何より、Googleの日本オフィスに入ることができたのが嬉しかったというのが正直なところです。
ネット家電について2名の方を招いての議論。もっとも身近な電化製品である家電に思うところはたくさんあったのですが、誰しも同じことを考えているのだなぁと正直安心するとともに、学生の抱く理想と現実の剥離にも書いたようなことを考えていました。
中古で買い受けたコンパクトデジカメ片手に清澄庭園へ行ってきたのも3月のお話。
他の人と違って僕は一枚の写真をきれいに見せようとかそういうことにはまるっきりと言っていいほど興味がありませんので所属して良いのか自分でも不思議に思うことが多々あります。どちらかというと、そのときに感じたことをいかに思い出しやすい写真を撮れるかとか、そういった方向に興味があるとでもいいましょうか。最近はGPSを買いまして、よりその傾向が強まっている気がします。だったらGPS内蔵のカメラやカメラ付き携帯電話を買えばいいと言われそうですが、写真以上に一日分溜まったトラックログが楽しいですので、点しか記録できないような機材に興味はありません。
GPSを買った勢いでflickrのアカウントもProにしてしまいました。残念ながらflickrの地図は本家Yahoo!のものを利用している関係で日本のユーザには使い勝手の悪いことこの上ないですが、ALPSLAB routeで自分の写真を表示できるのが楽しすぎるのです。
写真撮影の後は竹迫さんのお宅へお邪魔してみんなで持ち寄った話題を軽くプレゼンしまして、flickrやら現像やらで新発見などをしました。自分はというとそういった話はできないので視覚の話をしてました。まったく写真に関係ないですね。
自分自身の持ち寄った話題である人間の視覚についても、アウトラインだけ書き留めておこう……と思ったのですが、ファイルが見あたりません。どうやら消してしまったようです。惜しいことをしました。やはりアウトプットは新鮮なうちにしておくに限りますね。
思いつくまま小ネタをいくつか紹介しただけのはずですので、思い出した内容については書き起こしておきます。適当に検索すればグラフや図が見つかるはずです。
これを図や表でもって説明したような気がします。なお、内容は無保証です。
続いて覗きに行ったのは4月20日に行われたガジェット好きにはたまらないイベントです。
一番綺麗で印象に残っているのは「雪風」というスペクトルアナライザでしょうか。音楽の再生とともにふわふわ浮遊する姿をリビングで眺めるのはなかなか楽しそうです。
他にもらしいものがたくさん。technomaterial.orgの展示していたLaptop orchestraは想像の範疇を超えていて良い感じです。しばらく見入り、聞き入ったのは言うまでもありません。普段はリアルタイムにつなぎ替えて演奏するそうで、今回は繋ぎっぱなしにして展示しているだけだから大したことがないのだそうですが。
最後は型抜きの景品としてオライリーのマグカップと帽子を頂き、校庭をセグウェイでぐるりと一回りして帰ってきました。
JAMSTECこと独立行政法人海洋研究開発機構の一般公開に行ったのが5月10日。あいにくの天気でしたが、しんかい2000のコックピットに入れるなど思っていた以上に貴重な体験ができました。中は言うまでも狭く、立ち上がることはできませんでした。つまらない言葉でしか表現できないのが大変もどかしいのですが、実際に入らないとそのわくわく感は伝わりません。なんといいましょうか、小さな入り口を細いはしごに掴まって降りていくところからすべてが始まるのです。
家族連れが多く、それに併せて子供が見ても楽しめるように作られていたのが好印象です。しんかい2000のインパクトがあまりに大きかったのですが、その他の展示で目にとまったのは海底を調査するための機材諸々でしょうか。相当な水圧がかかる場所でもタイヤやライト、カメラがほぼむき出しで備え付けられ、自走しながら調査しているというのには衝撃を受けました。
5月16日に第2回が開催され、前回に引き続き参加させていただきました。とはいえ前回と違い今回はかなりマーケティングよりの内容。正直に言ってしまうとすべての内容が新鮮でした。門外漢なイベントに参加してみるのも見聞を広める意味では良いのかもしれないと思うに至るきっかけとなるイベントだったといえます。まぁ海洋研究開発機構などにまで足を伸ばしておいて何を言う、という話ではありますが。
ちなみにこのイベントへ参加して一番変わったことははっきりしています。就職先の志望が変わりました。初回と今回のイベントへ参加していなかったら、おそらく内定をもらった某所へは行っていなかったでしょう。ネットと家電のキャズムを超えろ!会議に関しては社会人中心で学生の割合は低いのですが、学生もこういったイベントへ積極的に顔を出してゆくべきだと思ってやみません。就職活動何とかってなイベントに足を運ぶより数百倍示唆に富んだ意見を得られますし。
このイベントへ参加するといつも本旨と全く異なることを考えてしまうのが実に不思議でなりません。ニコニコの広報話などは実に面白かったですし、今この記事を書くに当たってメモを読み返すとやはり面白いのですが、書き留めておこうとまでは思わないんですよね。既にいろいろな方が書かれているというのもありますが。
続いて訪ねたのは5月24日に行われたNHKの技研公開。何も考えずにNHKだから渋谷だろうと適当に目的地を定めて酷い目に遭いました。技研は用賀。次は間違わないようにしたいところです。
NHKエンジニアリングサービスの配っていたミントは今も元気に育っています。しかし、なぜミントを配っていたのか、未だに謎ですが。
展示で印象に残ったのはこのあたりでしょうか。
スーパーハイビジョン家庭視聴イメージと銘打って、56インチの液晶パネル4枚を並べたスーパーハイビジョン映像と上下左右に合計24のスピーカを配置する22.2チャンネルオーディオの体験コーナーが用意されていました。視野のすべてが映像、22.2チャンネルともなるともはや耳はそこにいることと錯覚してしまいます。ピントを思い通りにあわせることができない違和感を初めて味わいました。
スーパーハイビジョンシアターではより大きなスクリーンに投影されたスーパーハイビジョン映像と22.2チャンネルオーディオを体感できるのですが、個人的には映像の大きさが現実的なこちらの展示に興味を持ちました。
利用可能なビットを有効に活用して緊急自動速報を送信するというデモが行われていました。実用化するには若干手続きを踏む必要があるそうですが、そこら中にワンセグ放送を受信する人があふれ、据え置きテレビもデジタル化が進む今現実味を帯びていて良いなぁと感じます。
このあたりの発表で地上デジタル放送の周波数帯の使い方などといった仕様周りの無駄知識を若干得たような気もします。
平面に1ドット配置する代わりに、無数のドットを球状に配置することで、閲覧者の位置に合わせた映像情報を提示するテレビ。現実的な解像度を確保するには無数の情報量が必要ではあるものの、めがねなどを使わずに立体的な映像が味わえるのはとても楽しい。
黒がとても美しく、本来の色で楽しめるプロジェクタ。スーパーハイビジョン画質にはなったものの、まだハードウェア処理には至っておらず、静止画が限界とのことでした。
図版を表示できるタイプの点字ディスプレイを用いてデータ放送を視覚障碍者の人でも楽しめるような形へコンバートするデモが行われていました。全体の概要を把握しつつ、該当箇所を強く押すとグラフに切り替わったり、情報が点字でも表示されたりなど、随所に工夫が見られます。しかしながら、このような変換が自動化されているわけではなく、またその予定もなさそうに思われたのは残念です。コンテンツ側にそういったアクセシビリティ情報が含まれるようなオーサリングツールの普及が必要とのことでしたが、WebとHTMLを見る限り、ある程度の自動化がないことには、実用的となるのは難しいようにも思われます。もしくは法整備が必要なのかもしれません。
名称だけ見るとたいしたものには感じられないのですが、実際には紙のようにぺらぺらでインパクトがありました。紙のような薄さで250GBの高速保存、読み出しが可能とのことですから驚きです。
赤外線を使うでもなく新月の夜ほどの暗さをいとも簡単に撮影してしまうカメラのデモ。目で直接見るよりくっきり、そして色まで認識することができます。感動しました。
残念ながら高電圧を要する関係で家庭用にはならないだろうとのことでした。
5月28日にはwillcom 03とwillcom D4を触りに行ってきました。その他の展示についてはニュースサイトに概ね掲載されておりますのでいちいち書くまでもないわけですが、PHSの消費電力の低さは大きな可能性を秘めているのかもしれないなぁなどと思った次第です。
本日から予約開始となったwillcom 03ですが、私は買いますよ。W-OAM type G対応のSIMが発売されたとしても同梱されるSIMは変わらないでしょうし、どうせ次世代PHSが出たらSIMどころかハードウェアごと買い換えたくなるのですし。そうなったとき、今回のデザインはワンセグ専用端末にしやすい良いデザインだと思うのです。フルフラットのデザインに加え、非アクティブ時にイルミネーションキーがかなり暗くなるおかげで、ワンセグ専用端末という余生になったとき、ボタンの存在をそれほど強く感じずに済みそうですから。ちなみにワンセグ視聴ソフトの出来はちょっと触った感じではかなり良かったように思われます。もっとも私はワンセグ視聴ソフトを常用したことがありませんから、比較する対象がないのですが。
ちなみに展示されていた次世代PHS対応SIMは純粋に次世代PHSのみに対応するものだそうでした。
willcom D4も、思っていたより良いデバイスではないかなと感じました。電話として見てはいけません。ただそれだけです。対談でも一切電話機能に触れられることなく、とても小さなコンピュータとしての扱いを受けていたのが非常に印象的でした。実際にさわった感じもなかなか良く、特に液晶右側に埋め込まれたタッチパッドの操作感は素晴らしいとしか言いようがないもの。ただ、なぜ右側なのだろうと思わなくもありませんでしたが。左側に配置されたボタンも、左クリックに対応するボタンが下側に配置されているため、自然にホールドした状態だと若干押しにくかったりしましたし。両手で支えて使える限界の大きさは500g前後だろうと感じている私にとっては結構魅力的にも思えるデバイスでした。でも、電話はいらない。
対談でもう一つ印象的だったのは……willcom 03開発におけるシャープの苦労でしょうか。さかんに繰り返していたのが実に頭に残っています。
ちょっとしたイベントの前に時間が空いたため、新宿のICCで常設展示されているオープンスペースに足を運んでみました。
なんといっても一番感動したのは佐藤雅彦さんと桐山孝司さんの作品、「計算の庭」に他なりません。単なる四則演算をあんなにも楽しめるとは思いませんでした。演算結果はきちんと出力することができるようになっており、持ち帰ってきました。
((((36÷2+8-4)×3+8)÷2+8-4)×3+5)÷2+8-4+5=73
- 所要時間
- 00:04:08
あとはTENORI-ONが想像以上に楽しく、意外性のある音楽を奏でることに衝撃を覚えました。平日に行ったおかげか空いていて、しばらく熱中していたのは言うまでもありません。
ちょっと時間があったので立ち寄ってみましたが……既にもっとも聞きたいと思えた企画は終わっていました。残念。最近位置情報におもしろさを感じていたのでKMLの話などを聞きたかったのですけれどもね。
会場がGoogleらしくコーディネートされていたのが印象的でした。Googleの機関車が可愛い。