IE 6のお気に入りエクスプローラーバーのような使い心地を他のブラウザで実現したい、という人が少なからずいるようなので、その辺りの話を少しだけ。結論から言うと、Operaの場合2画面分割表示を利用するか、マウスジェスチャを活用すると良い。
手元のIE 6ではあるブックマークフォルダAを展開した状態で他のブックマークフォルダBをクリックし展開すると先ほどまで展開されていたフォルダAの木が閉じてフォルダBの木が展開される。
いちいち閉じるのが面倒だ、という人にとってはこの方が使いやすいのだろう。私にしてみればフォルダを展開したときにマウスポインタがそのフォルダを指してくれず、相対位置で操作できないことの方がずっと辛いのだけれど。
勘の良い人は察しているだろうが、手元のIE 7ではそのような動作をしなかった。FirefoxやOpera同様、閉じない限りその木は展開されたままになる。クラシックシェルを利用していることが関係している可能性も若干あるが、おそらく動作の変更だろう。この動作の方が、自然だ。
このような動作を実現したいと思い立つ理由は以下の通りと推測できる。
この位なら、代替案で十分。
その代替案が2画面分割表示。ブックマークパネルで右クリックし、表示の下で2画面分割表示を選択すればよい。これでブックマークパネルが上下に分割して表示されるようになる。
2画面分割表示では上にフォルダのツリーが、下にフォルダ内の項目が表示される。フォルダの移動は上下どちらでも可能だ。これなら1つ以上のフォルダを同時に表示することはなく、余計なものを見なくて済む。
IE 6のようにほぼ全体を使ってフォルダ内の項目を表示するわけではないため、フォルダ内に多くの項目が並んでいる場合は見にくい。しかしきちんとフォルダ分けが細かくされているのであれば各々のフォルダ内の項目は少なく、フォルダの数が多くなるはずだ。そのような場合、フォルダだけをリストアップすることができる2画面分割表示の方が使いやすい。
ちなみに数年前のOperaの初期状態はこの2画面分割表示だった。それが今のような形に変更されたのは、それだけ2画面分割表示が馴染みにくいものだったという現れなのかもしれない。
フォルダをクリックして閉じるのが面倒、という話であればマウスジェスチャを使えばよい。戻るためのジェスチャでフォルダを全て閉じ、進むためのジェスチャでフォルダを全て開くことができる。
一回全てのフォルダを閉じてから任意のフォルダを開くようにすれば、ほぼ同じ操作感となるだろう。
フォルダ間のブックマーク移動を考えると、開いておくこともできた方が汎用的で使い勝手はよいように思う。
一方のボタンを押しながらクリックする動作をOperaではFlipBackやFlipForwardと呼び、Firefoxではロッカージェスチャと呼ぶことが多い。右ボタンを押しながらマウスを移動させる一般的なマウスジェスチャより軽快に操作できる。