この前のCSS Niteで初めて知った日本ウェブ協会(W2C)のサイトをぐるりと一回りした。幾つか思うことがあるので羅列しておく。
一番の違和感がこれ。大文字小文字が入り交じったURI。大文字小文字なんて気にしなくてもアクセスできるという事を売りにしているのかと思いきや、小文字にすると404 Not Foundと言われてしまう。
複数の単語をURIに含める場合、区切り方には大きく分けて3つの方針がある。
一応区切らないという方針も存在する。例を2つばかり挙げておく。
それぞれに長所と短所がある。幾つかの例を挙げておく。残念ながら裏付け資料をきちんと用意する気にはならなかったので推測の範疇を出ないことを留意していただきたい。
id
属性でハイフン区切りを利用すると、スクリプトで操作する際に面倒かもしれない最終的には日本ウェブ協会のWGできちんと話し合われ、何らかの指針が示されるのだろうとは思う。話し合うとしたら情報アーキテクトWGあたりだろうか。
ハイフンとアンダースコアが紛らわしいという判断であって、敢えてこのような方針を選択したのだろうとは思う。だが、せめて小文字でアクセスされたときにはリダイレクトする位の対処はした方が良いのではなかろうか。
URIは多くの人にとってはただの飾りに過ぎないのだから、そもそも訪問者が入力する際のユーザビリティなんて考慮する必要はない……という判断ではないと信じています。
何も考えずに入会についてを見てもらいたい。階層化されたナビゲーションの現在地(id="activeLink"
)がお問い合わせという事になっている。何とも言葉にしがたいミスだ。
日本ウェブ協会は膨大なWGを抱えようとしている。ページ数が増える前に何らかの自動化はしておいた方がいいのではないだろうか。不安が募る。
ふとアクセスしてみたらURIが変わった様で、上のリンクは何故かトップページに飛ぶようになっていた。ナビゲーション周りの修正と共にindex.htmを抹消したらしい。全部ルートに飛ばすこともないように思いますが、まぁ直ったようなので良し、と。
なぜアックゼロヨンの流れを捨ててW3Cのネームバリューを借りる道を選んだのか分からない。日本名が日本ウェブ協会で、英文名がWeb development and Web marketing Consortium、通称がW2C。W2Cの略称からはW3Cしか連想されない。そもそもの英文名が強引に見える。日本名との関連性は全くない。日本名は特定非営利活動法人にするためにつけたのではないだろうかとまで邪推したくなるほどだ。実にもったいない。
開発やマーケティングに関わる人たちのために何らかの指針を設けようという方針はあっても良いと思う。特に表記揺れの多い日本に於いて、ライティング技法に関する指針は必要だろう。それがW3Cで勧告化される可能性はまず間違いなくゼロだと言えよう。日本ウェブ協会のやろうとしていることの一部には共感できるのだ。だからこそこの命名は残念でならない。
もしかすると僕が買いかぶって日本ウェブ協会評価しているだけなのかもしれない。過度の期待を抱いているだけなのかもしれない。今後どのような動きを見せるのか分からないが、興味深いところであるのは確かだ。
その結論は実際の活動が始まれば自ずから明らかとなろう。